The 56th Grammy Nominations -2-
誰しもがまず「えーーーッ!」と叫んじゃったのが、新人賞。どうふりかえったって、17歳のキーウィープリンセス、ニュージーランドの美少女シンガーソングライター、ロードで決まりと想われていましたから。出世作”Royals”は、9週連続No.1。12連続No.1の”Blurred Lines”と並ぶ、2013年のキラー・ソングの一つでしたし。たしかにまァ、トップを獲ったのが10.12 – 12.7。つまり、賞候補の資格該当年次2012.10.1 – 2013.9.30のわくから外れるがゆえ、インパクトもうすまるって事なんでしょうが。言う程基準がしっかりしていないってのは、ほかの候補陣をみればもう……。
というわけで、細かくみてまいりましょう。
Best New Artist :
James Blake
エレクトロニック・ポスト・ダブステップ系シンガーソングライター
生・国・性 : 1988.9.26 (25歳)・英・男
デビュー・アルバム・リリース : 2011 “James Blake”
米国内出世作(Billboard最高位) : Single – | Album “Overgrown” (32)
Kendrick Lamar
ヒップホップ系ラッパー(ソングライター)
生・国・性 : 1987.6.17 (26歳)・米・男
デビュー・アルバム・リリース : 2011 “Section.80”
米国内出世作 : S “Swimming Pools (Drank)” (17) | A”Good Kid, M.A.A.D City” (2)
Macklemore & Ryan Lewis
ヒップホップ系ラップ&DJ・デュオ
生・国・性 : マックルモア 1983.6.19 (30歳) ・米・男 | ルイス 1988.3.25 (25歳) ・米・男
デビュー・アルバム・リリース : 2012 “The Heist”
米国内出世作 : S “Thrift Shop” (1) | A “The Heist” (2)
Kacey Musgraves
カントリートラッド系シンガーソングライター
生・国・性 : 1988.8.21 (25歳)・米・女
デビュー・アルバム・リリース : 2002 “Movin’ On”
米国内出世作 : S “Merry Go ‘Round” (63) | A “Same Trailer Different Park” (1<カントリーランキング>)
Ed Sheeran
ポップ系シンガーソングライター
生・国・性 : 1991.2.17 (22歳)・英・男
デビュー・アルバム・リリース : 2011 “+”
米国内出世作 : S “The A Team” (16) | A “+” (5)
実績上なんのかんの言う前に、資格的に適っているのが、どれほどいるの? ジェイムズ・ブレイク、エド・シーラン、ケンドリック・ラマーらはなんとなく少しずれているような感もあり。ケイシー・マスグレイヴズもポップ・フィールドでブレイクアウトしたとかいいがたいんじゃ。で、そのへんのアクトが上がるのなら、ビッグ・ヒットをもつロードが獲ったっていいんじゃないかと。
唯一真の新人賞候補といえるのが、マックルモア&ライアン・ルイスでしょうか。シングル/アルバム共々爆発的なベストセラーとなりましたし、2曲No.1ヒットというのも強し。けれど、マックルモアが13年(ルイスが7年)、デビュー後のキャリアを積んでいるのを鑑みると、今頃新人賞ってのもなんだかなァと想ったりして。
ロードならもんくなしですからね。なんてったって、ういういしいし。
それにしても、アイスランドのポップ・ロック・バンド、オブ・モンスターズ・アンド・メンがエントリーしなかったのはがっかり。コチラも少々無理矢理ながら、候補陣を眺めると、皆、似たようなものなので、イケルかなとうっすら想っていたのですが。
