R.I.P. “Country Music Superstar” George Jones

一見、学校の教師のようにもみえますが、飲んだくれなうえにクスリまでも……という、人間臭くミュージシャンらしい人でした。酒を求め買いにいけないよう、車の鍵を奪われていても、芝刈機でいってしまうくらい。それがもとで、ショウをスッポカス事も珍しくなかったため、ついたニックネームが“No Show Jones”。にもかかわらず、長い間ずっと親しまれていました。

168曲……それが、Billboardのカントリー系ランキングに刻まれた、彼のヒット・ソングの数。それよりも多くカントリー・ヒットをマークしえたアーティストはいません。内トップ40へエントリーしたものも143曲と、トップ。トップ10ヒットも78曲で総合第3位となっています。正にカントリー界最高のスーパースター。1955年晩秋、“Why Baby Why”のビッグ・ヒットでブレイクアウトを果たしてからえんえん毎年絶間無くヒット曲を出し続け、1997年まででそれは一旦止まったものの、2011年へ至る間にもう9曲プラスするという、とてつもなく息の長いエヴァーグリーンなスター・シンガーソングライターでした。

“Tender Years”、“She Thinks I Still Care”、“White Lightning”、そして一時公私共にパートナーだったタミー・ウィネットとデュエットをした“Near You”等数々のマスターピースが忘れられません。

そんな中、私が今、思い浮かべているのは、1994年のオムニバス傑作共演盤“Rhythm Country And Blues”でB.B.キングとコラボレイションをした1曲“Patches”。ナッシュヴィルとメンフィス、カントリーとリズムアンドブルーズ……とわかれてはいても、当地の白人と黒人は全く同じ様な事を唱っていたんだといっていた彼らしく、温かくも哀感漂う歌が心をとらえます。幼い頃、彼の心をとらえていたゴスペルの如く。

George Glenn Jones (1931.9.12 Saratoga,Texas,U.S. – 2013.4.26 Nashville,Tennessee,U.S.)

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