R.I.P. Jon Lord Of Deep Purple

“Hush”のイントロダクションがすべてでした。

ラジオからそれが流れたせつな、紫に彩られた日本盤シングルを買うべく、レコード・ショップへ向かったのを覚えています。

ヘヴィで、ブルージーで、ドラマティック。

ハモンド・オルガン、レスリー・スピーカー、マーシャル・アンプの織りなす、彼ならではの切れ味の鋭いキーボード・プレイがからまなかったら、ディープ・パープルなどそれほどおもしろいロック・バンドとはなりえなかったと思います。とくにライヴともなると、ジャズふうなインプロヴィゼイションを決めたり、時に実験的なパフォーマンスも交え、彼らがいかにシンプルなブルーズ・ロッカーに止まらないかを示していました。

‘キーボード’ロックの面白味を見いだしてくれたプレイヤーの1人といえるでしょう。

Jonathan Douglas “Jon” Lord (1941.6.9 Leicester – 2012.7.16 London)

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