Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 10 : And I Am Telling You I’m Not Going / Jennifer Holliday
-5-
本格派といわれるヴォーカリストが、力の証を示そうとする際、うってつけの曲なため、ヴェテランのスーパースターを始め、スター・サーチ系番組のコンテスタント、ただのどしろうとに至るまで、レパートリーとしてとりいれたがる人は、後を絶つ筈もなく、むしろ年々増えつつあるように感じられます。
英ランキングで最高第27位となるヒットを果たしたドナ・ジャイルズを始め、ジム・キャリー、ボニー・タイラー、シャリース・ペンペンコ等枚挙に暇がありません。“American Idol”のタミラ・グレイ、“Star Search”のティファニー・エヴァンズ、“America’s Got Talent”のビアンカ・ライアン、“The X Factor”のレイチェル・ヒルトン、“Australia’s Got Talent”のジャック・ヴィジェン等、コンテストのレパートリーとしてはもうスタンダードといえるでしょう。ミュージック・ドラマ系のTVショウ“Glee”で歌われたのもよく知られています。
凄い人気曲ぶりですね。ただし、ほんとうにものにしているかどうかは……?
そんな中で、今も時々想い出すのが、’94年のアメリカン・ミュージック・アウォーズ授賞式で、ホイットニー・ヒューストンが歌ったものです。マイケル・ジャクソンと並ぶ、計8個の最多賞獲得を果たしたその日、“I Loves You, Porgy / Porgy, I’s Your Woman Now”、“And I Am Telling You I’m Not Going”、“I Have Nothing”と歌い継ぐパフォーマンスは、エモーショナルで、エレガントで、エクサイティングな、正にパワー漲るものでした。
“American Music Awards” 1994 Whitney Houston
http://www.youtube.com/watch?v=0eGIo_SCrN8
<了>

I loves you,Porgy とか
Porgy,I’s your woman now とか、不思議な英語ですね……
そうなんですよね(^.^; “Loves”も変ですが、“I’s”も相当変(コチラはそもそも“Bess, You Is My Woman Now”という曲なのですが、バーブラ・ストライザンドが“Porgy, I’s Your Woman Now”といれかえて歌ったという流れもあって)。
けれどこれで合っているので……。黒人風な英語訛りからそうしたとか、あえて客観的表現をとっているなど、いろいろな説があります。なので、そのように歌いたくない人も多かったりと、向うでも感じようはいろいろみたいです。
なるほど、ある種の仲間内だけで通じる隠語のような、方言のような、そんな感じなのでしょうか。何だかよくわかりますん、みたいなww