Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 9 &… : Oh Susannah / Neil Young & Crazy Horse /// Venus / The Shocking Blue
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スティーヴン・コリンズ・フォスターといったら、音楽史上燦然と輝くソングライター。なんてったって、アメリカン・ミュージックの父ですからね。そんな彼が、20歳となる頃、シンシナティで兄の営む蒸気船商会の簿記係を務め始め、ほどなくしてつくったのが“Oh! Susanna”でした。彼のいたメンズ・ソーシャル・クラブで歌うためにつくったといわれています。初めてそれが演じられたのは、1847年9月11日、ピッツバーグのアンドリューズ・イーグル・アイス・クリーム・サルーンのコンサートで。翌’48年、シンシナティで楽譜初出版(W.C.ピーターズ&カンパニー)。いろいろなミンストレル・ショウで演じられ、一躍爆発的なヒットを果たしています。’48年に始まったカリフォルニアのゴールド・ラッシュの‘49年’組の1大賛歌ともなりました(オープニングの詞“a banjo on my knee”を“washpan on my knee”と替えたりもして)。しかしその頃は、パフォーマーがそれぞれ曲のコピーライトをとってしまうケースも多く、楽譜類も’51年までの間に16社が30種以上出版するという無秩序ぶりだったため、10万部売れても、フォスターが得たのはわずか$100(今現在の約$2700)にしかならなかったそうで。
バンジョーの絡む、アフリカン・タッチの音楽性をベースにしながら、ヨーロッパで当時大流行のダンス・ミュージック、ポルカのリズムも感じられ、アメリカン・ルーツ・ミュージックの流れもくむという、正に米大衆音楽の真髄的傑作といえるでしょう。
尚、‘Susanna’という名は、フォスターの亡くした実の姉シャーロットのミドル・ネイムからとったものだとか。
<つづく>
