私がアデルに一“聴”惚れしたのは、2008年。“Chasing Pavements”のヴィデオクリップで、でした。米国人といっしょ、少しオクレてでしたね。即、デビュー・アルバム“19”を買い求め、聴く、聴く、聴く……。当時今の様にV13をリストアップしていたら、’11 – ’12年同様、アデルが上位陣の常連株だっただろう事は疑いありません。“Chasing Pavements”の外、“Hometown Glory”を始め、“Melt My Heart To Stone”、“Crazy For You”、“Make You Feel My Love”がNo.1を獲っていたでしょう。モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのパフォーマンスも、今よりずっとこじんまりとしたものでしたが、釘づけになったのを覚えています。
そんな流れから、“21”はもの凄く楽しみにしていたんですよね。なので、実は初め少し“19”に比べ、曲のつかみはいいんだけれど、実体感が薄まったかなと感じたりもして……。本人自らナイーヴだったというデビュー作は、正しくそれゆえダイレクトに“素”の姿が伝わってくるものでした。つまり、無防備な自然体の心へ直に触れられるものだった、と。しかるにその後の新録作は、テーマが固められ、作りもしっかりしたがために、よりいっそう強いメッセージが伝わるかたわら、隣にいた筈のアデルが真正面に回ってしまった様に感じられたのです。
しかし、ソフィスティケイトされた上、プロフェッショナルでかつパーフェクトな出来映えであるのなら、ナチュラルなそれとはまた異なった面白味が醸し出されるわけで。“21”が“19”と並ぶ愛聴盤となるまでにそう時はかかりませんでした。春を待たずにほとんどすべての曲がヘヴィ・ローテイション。V13のルール上(ひんぱんに破られますが(^.^;)、同一日付内で1アクトのランク作は1曲と決めているため、アデルで全ポジションが埋められはしなかったものの、叶うならそうしたかった時も。
以下昨年春以降のアデルのV13アクション全曲最高位記録。
1 Set Fire To The Rain (1) ‘11.4.25/6.6/10.3/’12.1.9/1.16/1.23/1.30/2.6
2 Rolling In The Deep (1) ‘11.8.8/8.15/8.29/10.3/’12.1.9 <“21”初ランク曲>
3 Lovesong (1) ‘11.8.15/8.22/8.29/10.3/’12.1.9
4 Turning Tables (1) ‘11.6.13/6.20/6.27/’12.2.20
5 He Won’t Go (1) ‘11.8.1/8.8/’12.2.27
6 Someone Like You (1) ‘11.7.11
7 Rumour Has It (6) ‘12.3.19
8 Don’t You Remember (7) ‘11.11.28
9 One And Only (10) ‘12.3/26
★ Chasing Pavements (4) ‘11.8.22 <リヴァイヴァル>
*曲 (最高位) 最高位日付 <ルール破り乍ら3曲同時ランク有り>
当ブログのV13第1回’11.3.7付、そして大震災からの正常化を果たした’11.4.11付以降、今回姿を消すまで、アーティストの死を悼む週などのイレギュラーな時を除く、全ランキングにエントリーをした、アデル。当然首位獲得数もトップでした。尚、2011年間総合第1位は、1・2・3の3曲同一でマークしています。
そういえば、レギュラー週のV13を外しても、当ブログで23回登場。 正にアデルに酔いしれまくった、Penguin’s JAMでした。
Adele “Chasing Pavements” Live @ Montreux Jazz Festival 2008
