ニール・ヤングがさきごろカリフォルニアで催された”D : Dive Into Media”カンファレンスのパネル・ディスカッションで、かくのたまいし。
「私は、私自身が50年にわたってやりつづけてきた芸術的様式を救わなければならないという使命感をもっている。私たちはディジタル・エイジに暮らしているが、残念ながら、それが音楽の質的な向上を阻止し、下落させているんだ」
「ディジタルが悪いとか、劣っているとかいうんじゃない。アートにとっての使われかたが正しくないって事。ディジタル・エイジのおてがるさから、皆、とかく質かベンリさかのいずれかを選ぶよう強いられてきたよね。でもそれって必ずどちらかを選ばなければいけないようなものじゃない筈」
ゆえに、原音の録音と再生に耐えうる新たなるハードウェアとディジタル・フォーマットが要る、と。
「スティーヴ・ジョブズはディジタル・ミュージックのパイオニアだった。彼はとてつもなく大きいものを遺してくれた。けれど、彼は家に帰ったらアナログのレコードを聴いていたんだぜ。誰だってそっちの方が音が良い事を知っているからね。もしも彼が生き続けていたら、私が思う事を実現化してくれただろう」
そしてしまいにはかくいうキラー・トークも。
ファイルシェアリング等の違法的行為を何ら恐れないとして……
「海賊的行為は新たなるラジオだよね。そんなふうにしてmusicは世の中へ広まっていくんだ」
