GRAMMY, GRAMMY, GRAMMY……Here It Comes!

Viewpoint : 54th Annual GRAMMY Awards

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12月1日以降、お伝えしているグラミー祭。きょうからちょっぴりくわしく見ていきましょうか。まずは、’11年で最も良かったレコード作品賞。

Record Of The Year

Rolling In The Deep / Adele <米国内セールス : アルバム500万以上(全米最高第1位) ; シングル500万以上(第1位)・英国人・女・23歳・キャリア5年>

Holocene / Bon Iver <アルバム50万以下(第2位) ; シングル50万以下(チャート外)・ジャスティン・ヴァーノン : 米・男・30歳・”キャリア”5年>

Grenade / Bruno Mars <アルバム125万以上(第3位) ; シングル400万以上(第1位)・米・男・26歳・6年>

The Cave / Mumford & Sons <アルバム100万以上(第2位) ; シングル100万以上(第27位)・英・男(4人編成)・20代・4年>

Firework / Katy Perry <シングル400万以上(第1位) ; “アルバム190万以上(第1位)”・米・女・27歳・10年>

’11年の代表的レコーディング曲として、いずれ劣らぬものばかり……とはいえませんよね、どうみても。ヒットぶりからしたらもんくなしのアデル、ブルーノ・マーズ、ケイティー・ペリーはべつとして。あとの2組はなぜ? という感じかも。そのへんが、ファンの想いなどおかまいなしのグラミー賞らしいですが。とりあえず伝統的な音楽性をもつマムフォード&サンズは、ミリオンセラーと基準値はクリア、玄人受けしますから、相当票を集めるでしょう。実際今年行われた第53回グラミー賞の授賞式でスポットライトが当てられてもいますし。前回賞候補にもなったため、火がついたともいえ。流れからしたら、ついに本賞獲る程にまで(我ら業界人のおかげで)至ったという、ドラマ的効果もあったりして、好ましいですものね。

とはいえども、ここはやはりアデルの1択でしょうか。なんてったって今年最もヒットしたものであり、誰が見たってふさわしい。だからといって、さほど甘すぎず、音楽的なセンスもあり。旬のタッチを感じさせながら、今ふうすぎず、渋く伝統的路線にものっとっていますし。玄人受けするのに、マニアックでもないと。オマケに歌唱力も高し。つまり、どこからみても、もんくのつけようがないわけで。つくとしたら、英国人という点くらい。’03年の新人賞+3重賞完全制覇(作曲賞は自らもらってはいませんが、関連賞も含み、7賞獲得)を果たした米女性シンガー・ソングライター、ノラ・ジョーンズと似ていますよね。

それにしても、ボン・イヴェールはなぜ? しかもなぜあのアルバム中最高の珠玉作”Calgary”でなく、”Holocene”!? まあね、”Calgary”ならば、V13にエントリーもしたくらい、私もいいとは思いましたが、グラミー賞候補になるなんて……よせやいっ、照れるじゃないかって感じですから。

2 thoughts on “GRAMMY, GRAMMY, GRAMMY……Here It Comes!

  1. 青猫さんの表情が何とも言えず、いいがな…
    まるでキンシコウがガンコな職人さんになったみたいやで

  2. ですね。ホントはロシアンスマイルの筈なのに、キリッとしている……ようにみえる。

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