Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 5 : Always Look On The Bright Side Of Life / Eric Idle <Monty Python>
-3-
恐れていたことが当たっていたようです。
ブライアン役のグレアム・チャップマンは、1989年10月4日、いろいろな癌のせいでこの世を去っています。アルコール依存症だった上に、パイプのヘヴィ・スモーカーでしたからね。まァ、磔にされたまんま死んではいないので、ブライアンの時は難を逃れたようですが。
というわけで、”Always Look On The Bright Side Of Life”が歌われた英映画”Monty Python’s Life Of Brian”は、’79年、そんな彼を含む6人の大莫迦野郎集団”モンティ・パイソン”がつくったものでした。イエスの冒涜問われかねないストーリーで、しかも依存症で当てにならない男に主人公を演じさせるしかない(実際彼が最もハマルし、ね)上、製作費の供給元は降りるわ、と、それはもうたいへんな状況下、船は漕ぎ出されています。ただしそのうち最難関であるオカネについては、彼らのとてつもないファンだったジョージ・ハリスンが、文字通り救世主として現れ、有り金をはたいて急転直下解決。「アタマおかしいんじゃね?」と、パイソンズからも囁かれるくらい、無謀な支援と冷笑されましたが、大傑作が埋もれずにすみました。
“モンティ・パイソン”は、’69年に第1回がオンエアーされてからというもの、時を重ねるうちにみるみる熱狂的ファンをふやしていった、英BBCのTVスケッチ・コメディー・ショウ”Monty Python’s Flying Circus”の構成・演出・主演チーム。グレアム・チャップマンを始め、正にこの曲の母(……否、父)エリック・アイドル、さらにジョン・クリーズ、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン、そして唯一米国人のテリー・ギリアムらからなっています。アイロニカルでシュールリアリスティックでスラップスティックで、ハァハァハァな風刺的コメディーを容赦無く世の中に出し、笑い殺してくれた殺人鬼軍団(さっきとは違うけど)ですね。構成員それぞれについては語り始めると終わりが見えなくなるので……。
そして、同映画で磔のブライアンを励まそうとするフリスビー3世を演じ、ビートルズのパロディー・バンド”ザ・ラトルズ”でポール・マッカートニーらしきダーク・マックイックリーに扮してもいるエリック・アイドルこそがこの曲をつくって歌い、あまつさえ口笛吹きまくった張本人でした。
ちなみにその曲を口笛付で歌ったらいいかもよというアドヴァイスを与えたのがそのパロディー・バンドのジョン・レノン風ヴォーカリスト、ニール・イネスだったとか。
<こ、これは、まさかまだつづいちゃうのか?>
