2011年は新記録&快記録イヤー? とでもいえそうなBillboardランキング。次々新・快記録が生まれています。で、作るのは決まって女性陣。レディー・ガガ、ケイティー・ペリー、ブリトニー・スピアーズと来て、リアーナがやってくれました。

“S&M”が、21日発表の’11.4.30付HOT100でトップを奪い、通算10作目のNo.1をマークしたのです。リアーナ初のNo.1ヒット”SOS”が、’06.5.13付でしたから、それからわずか4年11か月2週という短いスパンで記念碑となる10作のNo.1をかちとったことになります。これは52年というHOT100の中でソロ・アーティストとして最も短いもの。みごと新記録達成となります。

え? エルヴィス・プレスリーは……と思ったかたも多いでしょうね。彼はたしかに”Heartbreak Hotel”をかわきりとするNo.1ヒットが、”Hard Headed Woman”で通算10曲目を達成するまでわずか2年3か月(‘56.4.21-‘58.7.21)しかかかっていません。しかし、実はBillboardの本格的シングル・チャートHOT100が始まったのが1958.8.4付なので、これは記録外。ゆえに、リアーナがソロ最高記録保持アクトということになるのです。

ただし、グループを含めれば、上に未だ2組君臨しています。トップは、ビートルズで、1年8か月1週。で、第2位が、スプリームスの2年8か月3週ですね。かなり差はついていますが、上2組が40年以上も前にマークしたものと考えると、当然快記録といえるでしょう。猶、リアーナに抜かれてしまったのは、’90年代以降米No.1最高記録奪取をほしいままにしてきた、マライア・キャリーでした。

ちなみにその獲得数でみるならば、女性陣のトップ5、全アクトでトップ10入りとなります。<The Beatles(20) Mariah Carey(18) Michael Jackson(13) The Supremes(12) Madonna(12) Whitney Houston(11) Janet Jackson(10) Stevie Wonder(10) George Michael(10) Rihanna(10)>

’88年2月20日、バルバドス生まれのR&B系女性シンガー、リアーナ。正に今が旬としか言いようのないその佇まいに惹かれる上、歌も結構本格派と死角無し……で、いつの間にやら名実共にトップ・スターダムへ。ピュアなのにねっとりと偽悪的なへな声がまだまだたくさんのヒットを生みそうです。

 1st – 10th No.1 Hits

 The Beatles

‘64.02.01 I Want To Hold Your Hand
‘64.03.21 She Loves You
‘64.04.04 Can’t Buy Me Love
‘64.05.30 Love Me Do
‘64.08.01 A Hard Day’s Night
‘64.12.26 I Feel Fine
‘65.03.13 Eight Days A Week
‘65.05.22 Ticket To Ride
‘65.09.04 Help!
‘65.10.09 Yesterday

……

The Supremes

‘64.08.22 Where Did Our Love Go
‘64.10.31 Baby Love
‘64.12.19 Come See About Me
‘65.03.27 Stop! In The Name Of Love
‘65.06.12 Back In My Arms Again
‘65.11.20 I Hear A Symphony
‘66.09.10 You Can’t Hurry Love
‘66.11.19 You Keep Me Hangin’ On
‘67.03.11 Love Is Here And Now You’re Gone
‘67.05.13 The Happening

……

 Rihanna

‘06.05.13 SOS
‘07.06.09 Umbrella <with Jay-Z>
‘08.05.24 Take A Bow
‘08.08.23 Disturbia
‘08.10.18 Live Your Life <with T.I.>
‘10.03.27 Rude Boy
‘10.07.31 Love The Way You Lie <with Eminem>
‘10.11.20 What’s My Name? <with Drake>
‘10.12.04 Only Girl (In The World)
‘11.04.30 S&M