“Baker Street” -A-
なんてったって彼のレパートリーといったら、”Baker Street”……誰もがみんなそう想う、英スコットランドのシンガーソングライター、ジェリー・ラファーティーの1978年のジャイアント・ヒット。英国内でトップ3ヒットを果たしたのを始め、米ランキングも最高第2位をマーク、それもアンディー・ギブの”Shadow Dancing”がなかったら、No.1を奪ってすらいた(なんと6週連続同曲に阻まれる)ベストセラーでした。
むろん彼はいわゆるイッパツヤじゃありません。かつてフォークロック・バンド、スティーラーズ・ホイールを組み、”Stuck In The Middle With You”という英・米トップ10ヒットを生んでいますし、ソロアクトとして、同作品以降も、”Right Down The Line”、”Night Owl”、”Get It Right Next Time”等々幾つかのスマッシュ・ヒットをつくってもいます。しかし、インパクトの強い1曲の前にそれらが霞んでしまうのもまたしかたのないトコロですね。
“Baker Street”は、そんな彼がスティーラーズ・ホイールを離れようとしていた頃につくられた曲。良く泊まっていたベイカーストリートの友人宅でのいろいろなオシャベリやセッションをベースとして生まれています。コリン・ウィルソンの”The Outsider”がヒントになっているとも。
それにしても、いくらすわりが悪いからって日本語タイトルで全く無関係な”霧の”(まァ、ロンドンゆえでしょうけれど)がついているのはいったい……!?
R.I.P. Raphael Ravenscroft
<なぜか、つづく>
