Baby You’re The Rich Electro-Man

V13 20141222

EDM Cash Kings 2014 -4-

Forbesの2014年一番もうかっているEDM系アーティスト…DJ富豪王ランキングのパート3。

2 David Guetta ($30million)

パリのハウス系DJ/プロデューサー、ピエール・デヴィッド・ゲッタ。いつも笑っているのがいいですね、チャラくても。ミュージックスタイルも、そんなタッチですか、ね。コチラもまた4半世紀以上ターンテーブルを回しまくっているヴェテランですが、レコーディング・アクトとしてブレイクアウトするまでには苦節十数年。1990年、”Nation Rap”をつくった頃は、まァ、とりあえずつくってみたけれど……自国内ですら全くピクリともしなかったという。で、ホンキ出してのぞんだ2001年くらいから、”Just A Little More Love”のヒットも生み(仏29位・英19位)、スターの路を歩み始めたと。しかし、米国含むグローバルなスターダムへのし上がるにはまだ相当時を経なければなりませんでした。2009年、”Sexy Bitch”(仏2位・英1位・米5位)がビッグ・ヒットしたくらいからでしょうか。翌2010年、フロー・ライダのフィーチャリング・アクトとして”Club Can’t Handle Me”が米トップ10ヒット。そして2011年、リード・アクトとして、”Without You”(アッシャーと)、Titanium”(シーアと)、”Turn Me On”(ニッキー・ミナージュと)のトップ10ヒットを含む計6曲の米ヒットを生むビッグ・スターとなります。それら楽曲群を含む5thスタジオ・アルバム”Nothing But The Beat”も、米Billboard 200で最高第5位へ。というわけで、2012年$13.5m(第4位)、2013年$30m(第3位)、2014年$30m(第2位)と、Forbesの本ランキングもコンスタントにトップ5をキープ。

3 Avicii ($28million)

スウェーデン・ストックホルムのエレクトロ・ハウス系DJ/プロデューサー/ミュージシャン、ティム・バーグリング = アヴィーチー。レコーディング・アクトとしてみるなら今回集計年で一番当たりまくった人といえるでしょう。米Billboard Hot100じゃなぜか最高第4位に止まりましたが(4,060,000コピーも売れたってのに)、ほとんどの国でNo.1となる”Wake Me Up”のビッグ・ヒットが生まれましたし。同曲始め、”Hey Brother”、そして私のフェイヴァリット”Hope There’s Someone”等を含む2013年リリースのデビュー・アルバム”True”も、Billboard 200で最高第5位(英2位)に上るベストセラー、正に出世作となりましたから。2008年、デビュー・シングル”Sound Of Now”はタイトルが空しくなるほど売れませんでした。2010年くらいから売れ始め。米国含みグローバルにスポットライトが当たったのは、2011年の”Levels”くらいから。それがその3年後実を結びます。2012年$7m(第10位)、2013年$20m(第6位)、2014年$28m(第3位)と、Forbesの本ランキングもとんとんとジャンプアップ。メロディーが美しくまとめられ、リズムの壺がハマッているので、快し。

3 Tiesto ($28million)

オランダ・ブレダのプログレッシヴ・トランス系DJ/プロデューサー/ミュージシャン、タイス・ミヒール・ヴェルウェスト = ティエスト。1980sオランダ発……といっても、今やイビサ、またはラスヴェガスがその棲み家となっている彼、最早存在自体が”神”然としています。まァ、2004年のアテネ・オリンピックのセレモニーでDJとして初のパフォーマンスを行なった人ですし。そんなヴェテランゆえの凄みとうまみがキメテとなり、何をしたって稼げるという。レコーディング・アクトとしてもまずまず。2001年リリースのデビュー・アルバム”In My Memory”のスマッシュ・ヒット後、2004年の2nd”Just Be”が自国内でNo.1(英国初ランク最高第54位)、2007年の3rd”Elements Of Life”も自国内連続No.1(英14位・米国初ランク最高第71位)、2009年の4th”Kaleidoscope”が自国内で最高第2位(英20位・米59位)、そして2014年の5th”A Town Called Paradise”が蘭11位・英22位・米18位と、それなりにヒットしています。とまれ、レジェンドですからね、なんてったって。2012年$22m(第1位)、2013年$32m(第2位)、2014年$28m(第3位)と、Forbesの本ランキングもコンスタントにトップ3をキープ。そんな人、ほかにいません。

ランキング©Forbes

<つづく>

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