Your Song / Elton John

Your Song : Elton John 2

Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 16 : Your Song / Elton John  -2-

時がいくらたっても全く色の褪せることがないような、そんな曲ってありますよね。”Your Song”は、正しくそんなエヴァーグリーンな曲の一つといえるでしょう。1947年3月25日、英ミドルセックス生まれのポップ・ロック系シンガーソングライター、エルトン・ジョン卿が、長い間パートナーとなる作詞家バーニー・トーピンといっしょにつくった自作自演曲。

1970年中秋、同年春発表の2ndアルバム”Elton John”からのシングルとして、まずはアメリカでリリースとなります。しかし、それはカップリング曲”Take Me To The Pilot”のB面としてでした。ついで翌’71年初頭、英国内でコチラはA面としてシングルカットされています(カップリング曲は”Into The Old Man’s Shoes”)。それぞれがg本国英ヒットチャートで最高第7位、米Billboardのランキングも最高第8位をマーク、はじめてのヒットにして堂々出世作となりました。米国は通算2曲目のヒットでしたけれど、前のはほとんど当たらなかったので(“Border Song”は最高第92位……私はいい曲だなと魅せられましたが)。

エルトン・ジョンとバーニー・トーピン、ポップ・ミュージック・ヒストリーをカタチづくるソングライティング・チームが生まれたのはそれから3年程前、1967年のこと。リバティー・レコーズのA&Rマネージャー、レイ・ウイリアムズが英音楽専門紙ニュー・ミュージカル・エクスプレスでつのった音楽家募集広告に誘われた20歳のジョン(といってもまだ生誕名のレジナルド・ケネス・ドゥワイト)が、同広告で集まった1人、17歳の”バーナード”の詞に曲を書いてみないかと求められたのがその始まりでした。そんな流れから、初の共作曲”Scarecrow”が生まれています。

うまがあったのでしょう。ふたりはそのままチームを組み、翌’68年、ディック・ジェイムズのDJMレコーズのスタッフ・ソングライターに。そして、本格的スーパー・アイドル・シンガーだったルル等色々なアーティストの曲をつくるかたわら、エルトン・ジョン自らデビューを果たしています。しかし、”I’ve Been Loving You”、”Lady Samantha”、”It’s Me That You Need”とシングルをリリースするも、当たらず。2ndアルバムの1stシングル”Border Song”も芳しくありません。ゆえにもう同アルバム発のシングルを諦め、”Rock n’ Roll Madonna”、ついで”From Denver To L.A.”などべつものシングルをリリースしたりしていた時、海の向う米国内で、しかもそもそもB面だったにもかわらず、火がついたのがこの曲でした。

<つづく>

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