First Kiss ……

First Kiss …… Z

ほんもののヒットにつながればいいのですが……。
BillboardがランキングのベースとなるデータとしてYouTubeなどのストリーミング視聴数をとりいれるという話は、昨年当コラムでもすぐにピックアップし、疑問点をいくつか書いていますが、正にそのいい(わるい?)ケースとなりそうな曲が現われました。

当コラムのランキングの基準変え話はコチラ
Gold Made At YouTube……? (click! で、リンク)

それが、フランス・ボルドー生まれの27歳、2002年以来女優を営むかたわら、シンガーソングライターの道も歩むようになったソコが儚く唱う、”We Might Be Dead By Tomorrow”。
Billboard Hot100(2014.3.29付)で突然嵐の如くトップ10、第9位へエントリーしたのです。まァ、ディジタルエイジですからね。トップ10初登場自体はそう驚く出来事でもありませんが(むろん凄いアクションではありますけれど)。しかしそのランキングポイントの素となったのがほとんどすべてYouTubeの視聴数によるものだったってのがなんとも……。
YouTubeのそのヴィデオクリップ、ソコのPVだったらまだよかったのですが。っていうか、ヴィデオクリップのオカゲで曲がもの凄くヒットし、トップ10いりしたという流れだったなら、何も言う事はありませんでした。でもそうじゃなかったから、ヤヤコシイ。
そもそもそのヴィデオクリップは、WREN(レン)というロスアンジェルスのファッションスタジオの秋コレクションのキャンペーンとしてつくられました。コンセプトは、なんとその日にはじめて会う年齢性別等関わりのない10組のペアにキスしてもらうというもの。つまりそのまんま、ファーストキスってわけですね。まずはファースト・グリーティングのなんとなく気まずい流れから、照れまくったり、ほほえましかったり、烈しかったりと、それぞれつづられる想い出の瞬……まったくもって生のドキュメントが快くとらえられています。ソコの歌は、そんなシーンにしっくり合うBGMとしてつかわれました。2012年リリースのデビュー・アルバム”I Thought I Was An Alien”の1曲。レンスタジオのファウンダーでトップを司るメリッサ・コーカーが自らすすめたとか。そんな流れから、ソコもヴィデオクリップでキスしています。
かくて2014年3月10日、YouTubeへアップ。わずか1週で11,500,000ストリームという視聴数を得て、ほとんどそれのみでもトップ10いりするにはたりてしまったという。
んでもって、今、70,000,000回をマークしているって事は、ふつうならNo.1となっても変じゃないと、なるのですが、しばし待たれよ。ラジオのかかりぐあいはどうでもいいのか? ダウンロードも含め、曲の売上数のデータもまたしかり。どうも、前週付のランキング時10,000くらいだったそうで。
もしもそのままだったら、それをトップ10ヒットといえるのか? 難しいですよね。売れるのがすべてじゃないとはいえ。ましてやこのケース、ストリーミング数がアップしているのは、あくまでも”ファーストキス”のようすを見たいからで、曲は二の次ですものね、ほとんどの人が。たんたんとしているため、頭に残らない人もいるでしょうし。
とまれ、儚げながらもドラマを感じられ、なかなかいいタッチのフレンチポップス。我がV13にものっかってくるかもしれません。

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