もういくつ寝ると~……とかいうともう、またかよってなるかもしれませんが、賞レースシーズンゆえなにとぞ御堪忍を(^.^; フィナーレを飾る賞を知らんぷりするわけにもいかないので。
というわけで、アカデミー賞。
来る日曜日発表となる……といっても我が国は次の日となりますが、米国内っていうか、映画界最大のアウォーズの音楽部門賞、それもオリジナル・ソング賞が今回結構面白い闘いとなっていますので、いつもながらそのデータといっしょに比べてみましょう。
Best Original Song
“Happy” <Despicable Me 2> Music and Lyrics : Pharrell Williams <パフォーマー : ファレル・ウイリアムズ>
ヒット : Billboard Hot100最高位 #2
映画興行収益 : $970,761,885
“Let It Go” <Frozen> Music and Lyrics : Kristen Anderson-Lopez and Robert Lopez <パフォーマー : イディーナ・メンゼル(クイーン・エルザ)>
ヒット : #18
映画興行収益 : $980,635,209
“The Moon Song” <Her> Music : Karen O (Karen Lee Orzolek) / Lyrics : Karen O and Spike Jonze <パフォーマー : カレン・O>
ヒット : –
映画興行収益 : $28,111,649
“Ordinary Love” <Mandela : Long Walk To Freedom> Music : Paul Hewson, Dave Evans, Larry Mullen and Adam Clayton (U2) / Lyrics : Paul Hewson (Bono) <パフォーマー : U2>
ヒット : –
映画興行収益 : $21,440,570
*”曲” <収録映画作品> 作曲 / 作詞 <パフォーマー>
グラミー賞ど真ん中の重賞含む4賞獲得で今、波に乗る米ヒップ・ホップ・ソウル系プロデューサー/シンガーソングライター/ラッパー(ファッション・デザイナーでもあったりします)のファレル・ウイリアムズ、コチラも大本命とする人も多く、もしかしたらグラミー/オスカー独り占めとなるかもしれません。
とはいえかたや”Frozen”も負けていません。なんてったってディズニー・アニメですからね。曲そのもののヒットぶりは劣りますけれど、サウンドトラック盤がBillboard200のNo.1をマーク、1,052,000コピーを売るベストセラーとなっています。ディズニー・ファミリー、デミ・ロヴァートのカヴァー・シングルもヒットし、真正面からわたり合う構え。尚、作詞作曲家夫婦ロバート・ロペス&クリステン・アンダーソン・ロペス(因みにふたりの娘ケイティーとアニーは共に同映画で聲を演じています)の夫ロバートは、かつてTV界の”デイタイム”エミー賞、音楽界のグラミー賞、ミュージカル&演劇界のトニー賞のすべてを獲っているため、今回映画界のアカデミー賞をプラスすると、エンターテインメント界のグランドスラマーといわれるEGOT(エミーのE、グラミーのG、アカデミーならぬオスカーのO、トニーのTという頭文字からとったもの)クラブのなかまいりとなります。唱うニューヨーカーのミュージカル・アクトレス&シンガーソングライター、イディーナ・メンゼルも、1995年以来TVの”Glee”絡みのものをのぞけば初のビッグ・ヒットで冠を戴く事になるでしょうか?
アイルランドのスーパースター・ロック・バンド、U2のチカラをもってしてもその上を行く事は少し難しそう。たとえそれが、”ネルソン・マンデラ”を譽め讃えるという至極真っ当な曲だったとしても、ね。獲るとしたら正にその点からでしょうけれど。
そんな3曲に比べると、カレン・Oは、まったくもって目が無いかも……? ニューヨークのアート・パンク・バンド、ヤー・ヤー・ヤーズのヴォーカリスト&ピアニスト。まァ、ノミネートに上がっただけでもよしって事で。
