The 56th Grammy Awards -7-
ザ・ビートルズ米国土上陸50年記念スペシャル等のオカゲで、またしても空いてしまいましたが、まとめはまとめですから、極私的に興味深い部門賞の備忘録ピックアップの残り。かくて、グラミーアウォーズ2014スペシャルもフィナーレとなります。
<ラテン部門賞>
Best Tropical Latin Album (ベスト”トロピカル・ラテン”アルバム賞) :
Pacific Mambo Orchestra | Pacific Mambo Orchestra
……etc.
いえね、スティーヴィー・ワンダーの”Overjoyed”を熱く演ってくれるのもわるくないとは想うんですけれど、ね。ウェスト・コーストのラテンってのもなんかいいし。しかし、今回候補陣の中で選ぶなら、ジェニファー・ロペスと離婚後、気魄籠るニューアルバムをつくったマーク・アンソニーしかないんじゃないかと。極私的にそう想っていたのでがっかり。
<レゲエ部門賞>
Best Reggae Album (ベスト”レゲエ”アルバム賞) :
Ziggy Marley In Concert | Ziggy Marley (ジギー・マーリィ)
日本人Kaz Asonumaプロデュースのスライ&ロビー、またしても獲れずに終わりました。シズラもダウン。ジギーは……ね、まァ、陰に見え隠れするものが(むろん御本人もわるくはありませんが)。
<ワールドミュージック部門賞>
Best World Music Album (ベスト”ワールドミュージック”アルバム賞) <2作同点> :
Savor Flamenco | Gipsy Kings (ジプシー・キングス)
Live : Singing For Peace Around The World | Ladysmith Black Mambazo (レディースミス・ブラック・マンバーゾ)
フランスのスパニッシュ・フラメンコ・ポップ・ギター・バンド、ジプシー・キングスのエモーショナルなそれ……そしてズールー系のトラディショナルなハーモニーをベースとする南アフリカのオトコ衆のコーラス・グループ、レディースミス・ブラック・マンバーゾがエキゾティックなそれなら、獲るのをいぶかる人も少ないでしょう。彼らがそもそも外す事もないですから。けれど、彼らならもっと前、前世紀の作品群に獲るべきものがあったのに、という想いはいなめません。そもそもその候補陣、ラインアップがまったく今のそれをとらえていないような。
<ミュージカルショウ部門賞>
Best Musical Theater Album (ベスト”ミュージカルシアター”アルバム賞) :
Kinky Boots | Cyndi Lauper <コンポーザー&リリシスト> (キンキー・ブーツ)
すわっ、ついにザ・キンクスの伝記物映画が! と、一瞬舞い上がった日を忘れえません(^.^; 2005年の英映画のシアターミュージカル・ヴァージョン。シンディ・ローパーが詞と曲を書いています。そのへんは同映画と異なりますが、いずれにしろ(“キンキー・ブーツ”というブートレグ盤が闇で出まわっているからマギラワシイ)ザ・キンクスは無関係。まァ、メインキャストのドラァグクイーンは”ローラ”(ザ・キンクスのビッグ・ヒットの一つ)っていうんですけれどね。
<ヴィジュアルメディア音楽部門賞>
Best Compilation Soundtrack For Visual Media (ベスト・ヴィジュアルメディア系コンピレイション・サウンドトラック賞) :
Sound City : Real To Reel | Dave Grohl & Various Artists (サウンド・シティ : リアル・トゥ・リール)
そもそもがロスアンジェルスの”レジェンド”なレコーデイングスタジオの話ですからね。しかも、ディレクターがデイヴ・グロール。ブッチ・ヴィグがプロデュースをつとめたサウンドトラックも、デイヴを軸として、ポール・マッカートニーを始め、スティーヴィー・ニックス、トレント・レズナー、クリス・ノヴォセリック等多数のロック”レジェンド”アクトがセッションしているって事で。
Best Score Soundtrack For Visual Media (ベスト・ヴィジュアルメディア系スコア・サウンドトラック賞) :
Skyfall | Thomas Newman <コンポーザー>
Best Song Written For Visual Media (ベスト・ヴィジュアルメディア系オリジナル楽曲賞) :
Skyfall (スカイホール) | Adele Adkins & Paul Epworth <ソングライター> (アーティスト : アデル)
殆ど1年中休んでいたのに、軽々獲ってしまうアデルってなにそれ……コワイ。”007″映画絡みとはいえ、ね。
<ポピュラー音楽系プロダクション部門賞>
Best Engineered Album, Non-Classical (ベスト”ポピュラー音楽系アルバム”エンジニアリング賞) :
Random Access Memories | Peter Franco, Mick Guzauski, Florian Lagatta & Daniel Lerner <エンジニア> / Bob Ludwig <マスタリング・エンジニア> (アーティスト : ダフト・パンク)
Producer Of The Year, Non-Classical (ベスト・ポピュラー音楽系プロデューサー賞)
Pharrell Williams (ファレル・ウィリアムズ)
なんといっても、6,000,000ダウンロード・クラスのビッグ・ヒットを果たしたロビン・シックの”Blurred Lines”のプロデューサーですからね、ファレル・ウィリアムズ。後、プロデュースはしてませんが、”Random Access Memories”の大成功の陰(全然表にしっかり出まくっていますが)に曲づくりから絡んだという点もシークレットポイントとなりますし。至極、当然の獲得といえるでしょう。正に彼の年でした。
……etc.
<クラシック部門賞>
Best Classical Compendium (ベスト・クラシック・ダイジェスト賞) :
Hindemith : Violinkonzert ; Symphonic Metamorphosis ; Konzertmusik | Christoph Eschenbach <コンダクター>
クリストフ・エッシェンバッハ総指揮、NDR北ドイツ放送交響楽団によるパウル・ヒンデミットの作品集(全3曲)。日本人受賞で沸かした当の御本人五嶋みどりはその1曲”ヴァイオリン協奏曲”でソリストをつとめています。
……etc.
<ミュージック・ヴィデオ/フィルム部門賞>
Best Music Video (ベスト・ミュージック・ヴィデオ賞) :
Suit & Tie | Justin Timberlake featuring Jay Z (David Fincher <ディレクター> / Timory King <プロデューサー>) (アーティスト : ジャスティン・ティンバーレイク・フィーチャリング・ジェイ・Z)
Best Music Film (ベスト・ミュージック映画賞) :
Live Kisses | Paul McCartney (Jonas Akerlund <ディレクター> / Violaine Etienne, Aron Levine & Scott Rodger <プロデューサー>) (アーティスト : ポール・マッカートニー)
二つとも、ミュージシャンにとっては最もほっこり親しめそうなタイプですね。画づくりがどうのというより、それで決まりって感じ。
<了>
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The 56th Grammy Awards <1> メイン4部門賞
The 56th Grammy Awards <2> ポップ部門賞
The 56th Grammy Awards <3> ロック部門賞
The 56th Grammy Awards <4> R&B部門賞
