Love Has Come For Edie Brickell ……The 56th Grammy Awards

The 56th Grammy Awards 6

The 56th Grammy Awards -6-

“スーパーボウル”がインターセプトし、少し間が空いてしまいましたが、とりあえず残る部門賞で極私的に興味深かったものを備忘録としてピックアップいたしましょう。

<カントリー部門賞>
Best Country Solo Performance (ベスト”カントリー・ソロ”パフォーマンス賞) :
Wagon Wheel | Darius Rucker (ダリアス・ラッカー)

Best Country Duo/Group Performance (ベスト”カントリー・デュオ/グループ”パフォーマンス賞) :
From This Valley | The Civil Wars (ザ・シヴィル・ウォーズ)

……etc.

ダリアス・ラッカーは、すでにもうフーティー&ザ・ブロウフィッシュというアメリカン・ルーツ・ロック・バンドのリード・ヴォーカリストとして貰っています。けれど、アフリカン・アメリカン系アーティストのカントリー部門賞獲得ですからね。ソロアクトとしてただたんに認められたという事に止まらず、誇らしいものだったでしょう。それにしても、常連株テイラー・スウィフトが、カントリー系候補3部門賞すべてをのがすとは……(そして昨年来”Red”絡みでは何も獲れずという事に)。とくに今回二つ奪われたケイシー・マスグレイヴズは今後、復讐の標的として絡まれそうです(嘘)。

<ジャズ部門賞>
Best Jazz Instrumental Album (ベスト”ジャズ・インストゥルメンタル”アルバム賞) :
Money Jungle : Provocative In Blue | Terri Lyne Carrington (テリ・リン・キャリントン)

Best Improvised Jazz Solo (ベスト”ジャズ・ソロ”インプロヴィゼーション<アド・リブ>賞) :
Orbits | Wayne Shorter (ウェイン・ショーター) <ソロイスト> 

Best Jazz Vocal Album (ベスト”ジャズ・ヴォーカル”アルバム賞) :
Liquid Spirit | Gregory Porter (グレゴリー・ポーター)

Best Large Jazz Ensemble Album (ベスト”大編成合奏ジャズ”アルバム賞) :
Night In Calisia | Randy Brecker, Włodek Pawlik Trio & Kalisz Philharmonic (ランディー・ブレッカー、ヴウォデク・パヴリク・トリオ&カリシュ・フィルハーモニー)

Best Latin Jazz Album (ベスト”ラテン・ジャズ”アルバム賞) :
Song For Maura | Paquito D’Rivera And Trio Corrente (パキート・デリヴェラ・アンド・トリオ・コヘンチ)

昨年私のV1だったロバート・グラスパーのグラミー賞獲得次回作が何故候補陣にすらエントリーしていないのか凸と暴れていたら、次回候補資格を満たすものだった事がわかってしょんぼり(しかも、前回獲得部門はR&Bだったしね)。

<ゴスペル/コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック部門賞>
Best Gospel Song (ベスト・ゴスペル楽曲賞) :
If He Did It Before… Same God (ライヴ) | Tye Tribbett <ソングライター> (アーティスト : タイ・トリベット)

Best Contemporary Christian Music Song (ベスト・コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック楽曲賞) : 
Overcomer | David Garcia, Ben Glover & Christopher Stevens <ソングライター> (アーティスト : マンディーサ)

……etc.

“アメリカン・アイドル”のトップ9、マンディーサがとうとうグラミー賞獲得(それも、宗教音楽部門で!)。サイモン・コーウェルに暴(失?)言を謝らせしめたそのパワーはほんものでした。それにしても獲ってほしかったなァ、R&B部門等で7回候補(ゴスペル系で今回初挑戦)ともなるも実らずという、”ファンキー・ソウル!”ザ・ギャップ・バンドのチャーリー・ウィルソン。

<アメリカン・ルーツ音楽部門賞>
Best Americana Album (ベスト”アメリカーナ”アルバム賞) :
Love Has Come For You | Steve Martin & Edie Brickell (スティーヴ・マーティン&エディ・ブリッケル)

Best Blues Album (ベスト”ブルーズ”アルバム賞) :
Get Up! | Ben Harper with Charlie Musselwhite (ベン・ハーパー・ウィズ・チャーリー・マッセルホワイト)

……etc.

今やコメディアンよりも復帰後のミュージック・ライフを第1と想っていそうなスティーヴ・マーティンは……まァ、よしとして、エディ・ブリッケルですよ! ポール・サイモンのワイフといわれる事が多いのですが、レイディーズ・オルタナティヴ・フォークロックのVIPの1人と私は鑑みています、ニュー・ボヘミアンズの1988年の出世作”What I Am”のヒットからずっと。44歳のブルーズロック・ヴォーカリスト&ギタリスト、ベン・ハーパーとステキなコラボレーションをしたブルーズハーピスト、チャーリー・マッセルホワイトも齢70歳にして盛んです。

<つづく>

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