Macklemore & Ryan Lewis Sweep…DID NOT! ……The 56th Grammy Awards

The 56th Grammy Awards 5

The 56th Grammy Awards -5-

ほとんどそのままメインといっしょ、ダンスで浮かれた2013年。どのくらい浮かれたのか、みてまいりましょう。ダンス関係部門賞……ラップといっしょに。

<ダンス部門賞>
Best Dance/Electronica Album (ベスト”ダンス/エレクトロニカ”アルバム賞) :
Random Access Memories | Daft Punk (ダフト・パンク)

なんてったって、メイン4賞の半分奪っていった彼らですから、ホームで獲れない筈もなし。ほかの候補陣に競えるものすらいなかったでしょう。といっても、売り出し中の英ハウス・デュオ、ディスクロージャーの英No.1ヒット作”Settle”、スコットランドのヒットメイカー、カルヴィン・ハリスの英No.1ヒット作”18 Months”、シカゴのディスクジョッキー/プロデューサー、カスケイドの米ニュー・ヒット作”Atmosphere”、コロラドのEDMアクト、プリティー・ライツのcheck!作”A Color Map Of The Sun”と、なんだかんだいっていい作品群がエントリーしていたんですけれど。……まァ、敵じゃないと。

Best Dance Recording (ベスト”ダンス”レコーディング賞) :
Clarity | Zedd Featuring Foxes (ゼッド・フィーチャリング・フォクシーズ)

なんと、ロシア生まれの(といっても、ドイツとハーフでカイザースラウテルンで育まれたとか)エレクトロ・ハウス系DJ&プロデューサーが、V。かつてほとんどの人が知らない新人賞候補としてスポットライトの当たったスクリレックスも仲がいいみたいですが(ルイハトモヲヨブ!?)、未だ24歳の彼アントン・ザスラフスキ、レイディー・ガガとかいろいろなスター(安室奈美恵も!)に目をつけられているようです。フォクシーズ(ルイーザ・ローズ・アレン)は、英シンセポップ系シンガーソングライターのオンナのコ。ルディメンタルのヒット曲”Right Here”でステキなヴォーカルをフィーチャーしてもいます。カルヴィン・ハリス&フローレンス・ウェルチ(フローレンス・アンド・ザ・マシーン)の”Sweet Nothing”を始め、同じくまたしてもカスケイドの”Atmosphere”、そしてオランダ・ライデンのトランス系DJ&プロデューサー、アーミン・ヴァン・ブーレンが、カナダ・ヴァンクーヴァーのポップ・ロック系シンガー、トレヴァー・ガスリーとコラボレーションをした”This Is What It Feels Like”、まためんどうなのがまわりで踊りまくるというヴィデオクリップがイケテる(かもしれない)英ハウス系DJ&プロデューサーのチーム、デューク・デュモン・フィーチャリング・A*M*E&MNEKの”Need U (100%)”などをくだしています。

<ラップ部門賞>
Best Rap Performance (ベスト”ラップ”パフォーマンス賞) :
Thrift Shop | Macklemore & Ryan Lewis featuring Wanz (マックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・ワンズ)

“Started From The Bottom”のドレイク、”Berzerk”のエミネム、”Swimming Pools (Drank)”のケンドリック・ラマー、そして”Tom Ford”のジェイ・Zと、消えたほうもそうそうたるもの。

Best Rap Album (ベスト”ラップ”アルバム賞) :
The Heist | Macklemore & Ryan Lewis (マックルモア&ライアン・ルイス)

ドレイクの”Nothing Was The Same”、ジェイ・Zの”Magna Carta… Holy Grail”、ケンドリック・ラマーの”Good Kid, M.A.A.D City”、そしてカニエ・ウエストの”Yeezus”と、コチラもまた、似たようなかたがたが獲れませんでした。

Best Rap Song (ベスト”ラップ”楽曲賞) :
Thrift Shop | Ben Haggerty & Ryan Lewis <ソングライター> (アーティスト : マックルモア&ライアン・ルイス・フィーチャリング・ワンズ)

エイサップ・ロッキー・フィーチャリング・ドレイク、2チェインズ&ケンドリック・ラマーの”F***in’ Problems”、カニエ・ウエストの”New Slaves”、ドレイクの”Started From The Bottom”、そしてジェイ・Z・フィーチャリング・ジャスティン・ティンバーレイクの”Holy Grail”と、またしても似たようなかたかたが……。

強いですねー、マックルモア&ライアン・ルイス。もうほとんど総なめっていう。いくら賞と売上数は無関係といっても、ゆうに米国内のみで7,000,000コピーを売るマルチ・ミリオンセラーNo.1ヒットと、そんなミリオンセラー・ヒットを4曲も含むミリオン・セリング・アルバムですからね。インパクトもハンパじゃなかったと。

Best Rap/Sung Collaboration (ベスト”ラップ/歌”コラボレーション賞)
Holy Grail | Jay Z featuring Justin Timberlake (ジェイ・Z・フィーチャリング・ジャスティン・ティンバーレイク)

けれど、面目保ってくれました、ジェイ・Z。旬のスーパースター、ジャスティン・ティンバーレイクを擁し、マックルモア&ライアン・ルイスのラップ4賞独占をなんとか食い止めています。……と想ったら、彼らはそもそもエントリーしていないので、食い止めたわけじゃなく、雪辱果たしたともいえず(^.^; それにしても、メアリー・ランバートのヴォーカルいりの”Same Love”、何故上らなかったんでしょうか? メインのベスト楽曲賞にすらエントリーしているのに。ノミネートしていりゃ、疑いなく4賞独占を果たしていたでしょう。もしかしたら”誰か”に気を遣ったりとか……? 賑やかしとなったのはほかに、J・コール・フィーチャリング・ミゲルの”Power Trip”、ケンドリック・ラマー・フィーチャリング・メアリー・J・ブライジの”Now Or Never”、ウィズ・カリファ・フィーチャリング・ザ・ウィークエンドの”Remember You”、そしてジェイ・Z・フィーチャリング・ビヨンセの”Part II (On The Run)”でした。4部門賞すべてエントリーし(しかも5曲!)、1箇も獲れなかったら、カッコつかなかったでしょうね、ジェイ・Z。ほんとうに、よ・か・っ・た・で・す(ー_ー)

<つづく>

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