The Bizarre Surprises! About The 56th Grammy Nominations

The Bizarre Surprises! About The 56th Grammy Nominations 5

The 56th Grammy Nominations -5-

2013年の曲は何か? ですからね。御時世を映し出す様な曲が似つかわしい。

“Just Give Me A Reason”はそのへんからすると弱いかもしれません。普遍的なテーマともいえますから。曲も、大変美しいけれども、フツーのエモーショナルなスローバラッドともいえますし。でもね、ピンクとファン.のネイトのデュエットは、妙に”今”を感じられるんですよ。フツーの詞、フツーの曲、フツーの歌……の筈が、このふたりだとまったくマトモ……否、フツーじゃなくなるってのがみそ。新世紀のラヴバラッド・デュエットとして獲ってもいいかと。

くりかえしますが、ブルーノ・マーズはどうしてまた”When I Was Your Man”じゃないんでしょうか? ほんとうに”ウーッ”っていいたいからとしか想えないんですけれども。まァ、2013年はエロティックな曲(またはパフォーマンス)がハヤッた年でしたから。そんな1曲として上がったといえなくもないですが。”Blurred Lines”じゃあんまりなので外し(楽曲賞の”品”を守り?)。うーん……やはりいいたかったんでしょうね、”ウーッ”と。

ケイティー・ペリーは、いつもながらの”ゲンキ”ソングですが、とくにかわりばえしないため、ノミネーションのみでいいでしょう。

Song Of The Year :

Just Give Me A Reason | Jeff Bhasker, Pink & Nate Ruess <songwriters> (Act : Pink Featuring Nate Ruess)

ポップ・スローバラッド
米国内シングル・セールス (Billboard最高位) : 4 X Platinum (1)
テーマ : ほんの1言そえるだけ……それで愛も蘇る

Locked Out Of Heaven | Philip Lawrence, Ari Levine & Bruno Mars <songwriters> (Act : Bruno Mars)

ポップ・ソウル
米国内シングル・セールス (Billboard最高位) : 4 X Platinum (1)
テーマ : ラヴアフェアど真ん中、止めどなくほとばしるエロス

Roar | Lukasz Gottwald, Max Martin, Bonnie McKee, Katy Perry & Henry Walter <songwriters> (Act : Katy Perry)

パワー・ポップ
米国内シングル・セールス (Billboard最高位) : 4 X Platinum (1)
テーマ : コワイものなどもう何もない、闘え! 勇ましく

Royals | Joel Little & Ella Yelich O’Connor <songwriters> (Act : Lorde)

アート・ポップ
米国内シングル・セールス (Billboard最高位) : 1 X Platinum (1)
テーマ : 華やかな暮らしなんかいらない、フツーの暮らしが何よりも貴い

Same Love | Ben Haggerty, Mary Lambert & Ryan Lewis <songwriters> (Act : Macklemore & Ryan Lewis Featuring Mary Lambert)

ヒップホップ
米国内シングル・セールス (Billboard最高位) : 2 X Platinum (11)
テーマ : 同性愛も同じ愛……人はみなそれぞれ、優しくなろうよ

2013年の曲として残したい……ならなんといっても、”Royals”でしょうね。ほんとうなら最もいろいろな欲にまみれそうな16歳のオンナのコ(それも遠くキーウィーの国の)が真理的な無欲人生論を曲としてつくり、自らしれっと唱ったという点が、センセイションそのものでしたから。

センセイションという点からみたら、”Same Love”もいい線いっています。ヒップホップで同性愛をポジティヴにつづった事そのものが大事件ですし。テーマが御時世にそうものですから。

けれど、ロードに獲ってもらいたい、と想います。

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