金曜日のクイズの答。
ジュークボックス”Nickel-In-The-Slot”なるものがサンフランシスコで御目見えしたのは、1889年の出来事でした。高い蓄音機を買うのもそうそうままならない頃、コイン一つでいつでもすぐにフェイヴァリット・ソングを楽しめるなんてどれほど”幸せ”を感じられたでしょうか?
ジュークボックスの1大マシンメイカー(そもそもは楽器作りから始まった)Wurlitzer社の第1号機種は、”The Debutante”。社交界へ御目見えするオンナの人、初舞台を踏む女優等の意味合いからそんな機種名となったとか。
ヒット・マシン”Rock-Ola”をつくったデイヴィッド・C・ロックオラは、1936年、クイーンメアリー号の初航海の際、デッキにジュークボックスを備えつけました。”The Queen Will Have Music Wherever She Goes”(どこへ行っても、いつも音楽は女王の御供)というメッセージを刻み。なんともまァ、粋ですね。
45回転盤、つまりいわゆるシングル・レコードを基にしたジュークボックスが現われたのは、1950年の事。シーバーグ社のM100Bがその第1号だったとか。
1930sの後半年、ワーリッツァー社は年間約45,000台のジュークボックスをつくっていたらしい。
尚、ジュークボックス(Jukebox)の”juke”は、アフリカン・アメリカン系古語で”踊るためのもの”という意味合いをもっている”jook”からとったものだそう。
