YouTube Music Awards 2013

YouTube Music Awards 2013 1

よくもわるくも、カオスだった、”YouTube Music Awards”(YTMA)。或る意味予想通りだったかもしれません。なんといっても、今や”飛ぶ鳥、落とすような勢い”のYouTubeが贈る、鳴りものいりで始まった音楽賞。かつて行われていた”YouTube Awards”の音楽部門賞が1本の賞(と、ショウ)として新出発したものですからね。とまれ、音楽界からのスポットライトを集めまくるなか、2013年11月3日、ニューヨークのピアー36でその第1回の授賞式が行われました。

YouTubeらしいハプニング性を求め、外してしまったと想われる嫌いもあったかと。いずれにしろ、かつてのそれは賞そのものがパロディーみたいなものでしたが、すっかりふつうの(といっても、規模的な面のみですれども)音楽賞モドキへヴァージョン・アップ。レディー・ガガ等、授賞式のセレモニーのゲストもそうそうたるものですし、ソウルを始め、モスクワ、ロンドン、リオデジャネイロで賞関連のイヴェントを行うなど、カタチはもう大音楽賞並。ノミニーズのラインアップをみてもしかり。なんせ、昔、賞を貰っていたのって、テイ・ゾンデイの”Chocolate Rain”とかですもん。ただたんに閲覧人気数を集めたものが、殆どジョーダン的感覚で貰っていたのとは、全く異次元の賞となりました。つまり、少しインディーズ寄りとはいえども、それまでのものとあまり変わりのない賞がもう一つ生まれたってことですね。たとえ、ウイナーズとノミニーズのラインアップをながめてみたら事実上今回もまたジョーダン同様の結果が発生していたとしても……。

それではその受賞陣と候補陣をみてみましょう。ヴュー、ライク、シェア等の数で認められたものが候補陣となり、最終的な受賞陣はそれぞれファンの得票数で決まっています(そのへんがジョーダンを生むファクターといえるでしょう)。

2013 YouTube Music Awards Winners and Nominees

Video Of The Year <ヴュー、ライク、シェア、そしてコメントの数の多いもの> :
Girls’ Generation ­| ‘I Got A Boy’ ***winner***

Epic Rap Battles Of History | ‘Barack Obama Vs Mitt Romney’
Demi Lovato | ‘Heart Attack’
Justin Bieber (Feat. Nicki Minaj) | ‘Beauty And A Beat’
Lady Gaga ­| ‘Applause’
Macklemore & Ryan Lewis (Feat. Mary Lambert) | ‘Same Love’
Miley Cyrus ­| ‘We Can’t Stop’ 
One Direction ­| ‘Best Song Ever’
PSY ­| ‘Gentleman’

Selena Gomez ­| ‘Come & Get It’

Artist Of The Year <ヴュー、ライク、シェア、そしてチャンネル登録数の多いもの> :
Eminem ***winner*** 

Epic Rap Battles 
Justin Bieber 
Katy Perry 
Macklemore & Ryan Lewis 
Nicki Minaj 
One Direction 
PSY 
Rihanna 
Taylor Swift

Response Of The Year <ヴュー、ライク、シェア、コメントの数同様、ファンのリミックス、カヴァー、パロディーの多いもの> :
Lindsey Stirling And Pentatonix ­- ‘Radioactive’ ***winner***

Boyce Avenue (featuring Fifth Harmony) ­- ‘Mirrors’ 
Jayesslee ­- ‘Gangnam Style’
ThePianoGuys ­- ‘Titanium / Pavane’
Walk Off The Earth (featuring KRNFX) – ‘I Knew You Were Trouble’

YouTube Phenomenon <ファンのヴィデオクリップの数の多い曲> :
‘I Knew You Were Trouble’ ***winner*** 

‘Diamonds’
‘Gangnam Style’ 
‘Harlem Shake’
‘Thrift Shop’

YouTube Breakthrough <ヴュー数とチャンネル登録数で最ものびたと想われるもの> :
Macklemore & Ryan Lewis ***winner***

Kendrick Lamar 
Naughty Boy 
Passenger 
Rudimental

Innovation Of The Year <ヴュー、ライク、シェア、そしてコメントの数が多く、革新的なヴィデオクリップのクリエイター> :
DeStorm ­| ‘See Me Standing’ ***winner***

Anamanaguchi ­| ‘ENDLESS FANTASY’
Atoms For Peace ­| ‘Ingenue’ 
Bat For Lashes ­| ‘Lilies’ 
Toro Y Moi | ‘Say That’

<つづく>

Leave a comment