『俺のアタマが変にならずにすんだのは、ロックンロールがあったから。傷つかないよう、守ってくれた』
『ラジオは二つもっていたい。壊れてしまった時にそなえて』
『俺のことをわかってくれるのはぶっとんだやつら。同性愛のやつらとか。俺は彼らのために曲を作っていたんだ。1966年の頃。皆、もっとずっとホットだった。でもそれからマトモな人がヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファンになってきて。だんだんなんだかどでかいパーティーみたいになっていった』
クスリをキめていりゃ、フリーになれると皆が舞い上がっていた頃、醒めてそれを見ていた彼。
『オーディエンスの半数程は、俺がライヴの真只中舞台で斃れてしまうのを見に来る。で、そんなそぶりも見せずに唱い、プレイしているとがっかりするんだ。俺がクスリのオーヴァードースでくたばってほしいから。けれど、彼らがいっしょにヤろうとクスリをくれたことなんかいっぺんもない』
真正直なミュージシャンでした。それは疑うべくもありません。彼が自ら想う世の中、そして‘愛’をそのまんまつづっていました。遠まわしにするのは嫌いだと、いつも言っていたように……。
『俺のたわごとはダイアモンドの値うちがある』
『もしも俺が俺じゃなかったら、ヴェルヴェッツの俺を崇め奉っていただろう』
『ほかの誰かになるよりも、ルー・リードでいるほうがずっといい、と、時々想う』
Lewis Allan “Lou” Reed (1942.3.2 – 2013.10.27)