Apple御託宣の日。カラダをキヨメ(ウソピョン)、しかとネット・サーフィンいたしました。まァ、たいがいもうわかっていた事なので、新鮮味はなかったわけですが。iTunes Radioも当然我が国は関係無いまんまですし。
最もサプライズだったのは、ゲスト・パフォーマンスのエルヴィス・コステロでした。まずは、ニック・ロウ1974年作曲のブリンズリー・シュワーツのオリジナル・ソングながら、エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ(ニック・ロウ・アンド・ヒズ・サウンドのクレジットの許、1978年、シングル“American Squirm”のBサイド曲としてリリース。翌’79年、コステロのアルバム“Armed Forces”米国盤独自収録)の十八番として知られる、“(What’s So Funny ‘Bout) Peace, Love, And Understanding”。たんたんとしつつも、熱い。ついで、想い出の“Radio Soul”。1978年のハイライト曲“Radio, Radio”のベースとなったもので、1974年セッション(翌’75年ファースト・ライヴ)、フリップ・シティの頃のレパートリーですね。ブラヴォー“iTunes Radio”魂! そんな想いがなんとなく伝わってくるような……。そしてアンコール、ザ・ルーツとつくった2013年のニューアルバム“Wise Up Ghost”の1曲“Tripwire”を唱い、しっとりと締め。独り、ギターを奏でながらのパフォーマンスですが、それゆえに或る種セレモニーともいえるそのシーンにしっくりハマッていました。
とまれ、Appleのイヴェントっていつも音楽色がナチュラルに鏤められているのがいいですね。スティーヴ・ジョブズのスピリットが変わらず残っているという。iTunes Radioのプレゼンテイション中、カナダのロック・バンド、ラッシュを例として示すとか、もうね。フツー、旬のアーティストもって来るとかするでしょ。スーパースターをピックアップするのもわるくない。なのになぜ……いやまァ、彼らだってむろん息の長い凄いバンドですけれど。あえていうなら、ゲストだって、ね。とはいえそのへんに真実味を感じたりもするわけで。
『我々皆のDNAの中に深く刻まれるもの、music……それを皆本当に愛しています』というCEOティム・クックの言がうそっぽくなかったのが幸い。
