今やいくつもの同系統番組が世界中で行われている、スター・サーチ系のリアリティー・ショウ。2001年の英“Pop Idol”、2002年の米“American Idol”、2004年の英“The X Factor”、サイモン・コーウェルが司るそれらのショウからすべてが始まりました。

そんな英“The X Factor”のシリーズ10スタートを控え、Official Charts Companyがそれまでのコンテスタントのシングル/アルバムのセールスをランキング。どんなものか、ながめてみましょう。

U.K. The X Factor Acts Singles Sales Top 10

1 LEONA LEWIS (4.4 MILLION)

2 OLLY MURS (3.9 MILLION)

3 JLS (3.4 MILLION)

4 ONE DIRECTION (3.2 MILLION)

5 ALEXANDRA BURKE (3.2 MILLION)

6 SHAYNE WARD (1.8 MILLION)

7 LITTLE MIX (1.4 MILLION)

8 JAMES ARTHUR (1.2 MILLION)

9 MATT CARDLE (1.2 MILLION)

10 JOE MCELDERRY (1.0 MILLION)

© 2013 Official Charts Company

U.K. The X Factor Acts Albums Sales Top 10

1 LEONA LEWIS (3.9 MILLION)

2 JLS (2.7 MILLION)

3 OLLY MURS (2.6 MILLION)

4 ONE DIRECTION (1.7 MILLION)

5 G4 (1.2 MILLION)

6 SHAYNE WARD (1.1 MILLION)

7 ALEXANDRA BURKE (0.8 MILLION)

8 REBECCA FERGUSON (0.6 MILLION)

9 RHYDIAN (0.5 MILLION)

10 JOE MCELDERRY (0.5 MILLION)

© 2013 Official Charts Company

英国内のみのランキングですが、それぞれなかなかの好成績を上げているのがわかります。

リオナ・ルイスが、2006年シリーズ3のウイナー。

オリー・マーズが、2009年シリーズ6のラナーアップ(トップ2)。

JLSが、2008年シリーズ5のラナーアップ。

ワン・ダイレクションが、2010年シリーズ7のトップ3。

アレクサンドラ・バークが、2008年シリーズ5のウイナー。

シェイン・ウォードが、2005年シリーズ2のウイナー。

G4が、2004年シリーズ1のラナーアップ。

リトル・ミックスが、2011年シリーズ8のウイナー。

ジェイムズ・アーサーが、2012年シリーズ9のウイナー。

ジョー・マッケルダリーが、2009年シリーズ6のウイナー。

マット・カードゥルが、2010年シリーズ7のウイナー。

レベッカ・ファーガソンが、2010年シリーズ7のラナーアップ。

リディアン(リディアン・ロバーツ)が、2007年シリーズ4のラナーアップ。

となります。

サスガ、トップを獲ったりしたらもう大成功は御約束……じゃなかった人もいるようで。

シリーズ1のウイナー、スティーヴ・ブルックスタインがいい例。ヴィクトリーをもたらした“Against All Odds”は英No.1ヒットを果たしたものの、Vの翌2005年リリースのデビュー・アルバムは、105,080コピーのセールスで止まっています。ファンの移り気に泣いたのはもう1人。シリーズ4ウイナーのリオン・ジャクソンも、決戦曲“When You Believe”は英No.1ヒット、次の曲もトップ3ヒットとそれなりにいい感じだったのですが、Vの翌2008年リリースのデビュー・アルバムは、130,000コピーのセールスで止まってしまい、ブルックスタインの御仲間となりました。

それにしても、ワールドワイドなスターダムへのし上がったワン・ダイレクションが生まれた2010年は当り年でしたよね。トップ3までがランキングにエントリー。それに次ぐトップ4も、昨年米国内でビッグ・ヒット、ブレイクアウトを果たしたシェール・ロイドだったのですから。

尚、そのすべてをトータルしてみると、シングルが29,600,000コピー、アルバムが18,300,000コピー、計50,000,000コピー近い数となるそう。やはり侮れませんね、リアリティー・ショウ。息の長いアーティストも生んでいますし……Vフィーヴァー時のパワーを全く保てない人もいるとはいえ。