Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 15 : O-o-h Child / The Five Stairsteps -A-
嗚呼我が子(または、己の心)へ……
やがてすべてが楽になるだろう
世の中も光が射すようになる
いつの日か
ボクラはうまくいくだろう
そしてほんとうの姿をとりもどせる
そんなメッセージともいえる詞をくりかえします。いろいろうまくいかなくて沈む子を慰めているようにみえますが、実は己の心へ自ら問いかけているかのよう。それはまるで、いつか来る(と信じていたい、子供達にとっても、己にとっても)輝かしい近未来の夢を唱えているともいえ……。
“O-o-h Child”が生まれた1970年、アフリカン・アメリカンを取り巻く世の中は酷く荒れていました。ワシントン大行進以後、一見良くなりそうだった公民権闘争は暗い闇の中へ。ヴェトナム戦争進行中(深い淵の中へ)という事も相まって、日々沈む心を奮い立たせるべくつくられた歌のようにもみられます。
<つづく>
