HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽”洋”語辞典
Eurovision Song Contest
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今や春の風物詩ともいえるヨーロッパ音楽界最大のフェスティヴァル。そもそもがどんなイヴェントなのか。EBU(European Broadcasting Union)、つまり欧州放送連合に集う放送局が催すTVソング・コンテスト・ショウというのがその姿。1956年、同連合本部のスイスでのそれを第1回大会として始まりました。以来連合各国がかわるがわる公演地となり、年1回恒例のイヴェントとしてとり行われています。フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、スイス、ルクセンブルク、ドイツ(連邦共和国)の7ヵ国で当初始まったものが、翌’57年英国、デンマーク、オーストリア、’58年スウェーデン、’59年モナコ、’60年ノルウェー、’61年フィンランド、スペイン、ユーゴスラビア(現マケドニア、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スロベニア、モンテネグロ)、’64年ポルトガル、’65年アイルランド、’71年マルタ、’73年イスラエル、’74年ギリシャ、’75年トルコ……と、年々増え、今までに延べ51ヵ国が1回以上出場を果たしました。ショウは連合国それぞれのステイションを通じ、殆ど全ヨーロッパで(我が国を含む連合外の国ですら時に)同時生中継。2000年以降、インターネットでのそれもとりいれられました。近年数億単位の人が視るともいわれ、国別歌合戦ゆえの熱い盛り上がりを呈しています。
まずは各国内予選の上、選ばれた1組(現ルールは、16歳以上のパフォーマー、6人以下)ずつが集い、セミファイナル。二つにわかれたセミファイナルそれぞれのトップ10、ショウの主催国、ビッグ5といわれる予選免除国(英、仏、独、西、伊)の計26ヵ国で、グランドファイナルへ。ファイナルはすべてその進出国でショウを視た人の人気投票結果で競い、投票数の多かったものから12点、10点、8点、7点、6点、5点、4点、3点、2点、1点が割り当てられ、各国別の点数総合計の最も高かった曲とそのパフォーマーが“Winner”の栄に浴す事になります。
