Time In A “Billboard” Bottle >>>7>>>7>>>7
7年一昔……というわけで(そうは言いませんが)、Billboardにみる米国音楽界として、7年、そしてまた7年、オマケにもう7年、遡ってふりかえってみたいと思います。
まずは、2006年。
Billboard HOT 100 Top 3 <2006.5.6>
1 Bad Day | DANIEL POWTER
2 Temperature | SEAN PAUL
3 What You Know | T.I.
ヒット時35歳のカナダ人ポップ・ロック系シンガー・ソングライター、ダニエル・パウターの出世作“Bad Day”が5週間目最後のNo.1をキープしています。300万突破のベストセラーとなりました。美しくつづられるピアノ・ロック。何かうまくいかなかったとしても、くよくよしないで……と、後からふわっと抱いてくれるようなヴォーカルが親しまれました。決しておキラクでなく。
米TVドラマ“The O.C.”でコミックブック・ファンのアンナ役だったサミーラ・アームストロング(東京生れ)が演じていたりするヴィデオグリップがなかなかいいタッチにつくられています。
ついで、1999年。
Billboard HOT 100 Top 3 <1999.5.1>
1 No Scrubs | TLC
2 Kiss Me | SIXPENCE NON THE RICHER
3 Believe | CHER
ランク時、29歳のT・ボズ、28歳のチリ、28歳のレフト・アイらからなる、ガール・ヒップ・ホップ・トリオTLCの“No Scrubs”が、コチラも4週間目最後のNo.1をマーク。“今”のストリート・ライフを映し出す歌をハギレのいいダンスと共にパフォーマンスしています。セクシャル・フィーリングを醸しながらも、それが爽やかに決まっているという。心の襞に潜む暗い面も見え隠れする、ユニークなブラック・アイコンでした。同作品でグラミー賞も奪い、正に飛ぶ鳥を落す様な勢い。しかし、ふりかえってみればそれも1999年までの事でした。
そして、1992年。
Billboard HOT 100 Top 3 <1992.5.2>
1 Jump | KRIS KROSS
2 Save The Best For Last | VANESSA WILLIAMS
3 Tears In Heaven | ERIC CLAPTON
当時未だ13歳と12歳のヒップ・ホップ・デュオ、クリス・クロスのブレイクアウト・ヒット“Jump”は、デビュー・シングルにして8週連続No.1、200万突破のマルチ・ミリオンセラーとなりました。かわいらしいというよりも、生意気に凄んでいるのが妙に愛らしい。しかしそれから21年たった2013年に……。
R.I.P. Chris “Mac Daddy” Kelly (1978.8.11 – 2013.5.1) 齢34歳、早い死でした。
