V Is For Vinyl :
1 “Cheers For The Record Store Day”
アニー・ディフランコの12インチ“Bufalo (Official Bootleg)”、ボブ・ディランの7インチシングル“Wigwam”、フランク・ザッパの7インチシングル“I’m The Slime/Montana”、グレイトフル・デッドの12インチWLP“Rare Cuts & Oddities 1966”、マムフォード&サンズの10インチEP“Live At Bull Moose”、ポール・マッカートニー&ウイングスの12インチシングル“Maybe I’m Amazed”、フィッシュの12インチLP“Lawn Boy Deluxe”、ピンク・フロイドの7インチシングル“See Emily Play/Scarecrow”、シャロン・ヴァン・エットゥンがシアーウォーターと共にスティーヴィー・ニックスの“Stop Draggin’ My Heart Around”のカヴァーをしている7インチシングル(オリジナル“A Wake For The Minotaur”とカップリング)、ザ・ノトーリアス・B.I.G.の12インチWLP“Ready To Die”、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの10インチ“I Want To Take You Higher”、ジミ・ヘンドリックスの7インチシングル“Hey Joe/Stone Free”……
え? ついにブログでオークション始めるのかって? いやまァ、いつかはそんな日も来るかもしれませんが、違います。で、上のラインアップ見ていかがでしょう、そそりますか? 古いのなんかもうもっているからいいって……ほんとうですか? ‘インチ’と書かれているって事は、つまりヴァイナル盤、俗に言うアナログ・ディスクなんですよね、どれも。ノトーリアスなんか、ホワイトヴァイナルだとか。うーん、らしいですね。ポールの曲も、ウイングスがくっついているし、ピンクのそれなんかもそそりますが、ジミのって以前一時的にレアーなゴールデン・カップリング盤として知られていたものですからね。ま、私は発売当時日本盤を買ってもっているからいいんですが、ふふふ(……えらそうに)。
とまれ、ライヴを始め、未発表作品等々レアーなもの(のみというわけじゃないですが)がラインアップに並ぶ、年1日のイヴェント“Record Store Day”が本日行なわれています(各国現地時間 : 20日)。みんな、1日くらいレコードストアで買うべし、というコンセプトのものなのですが、2008年以降毎年行なわれ、年々盛り上がっているようです。
そりゃ、欲しいですよね。ディランなんか、たった9500セットしかつくられないんですから。ほかのもたいがい1000からせいぜい3000くらいしかつくられないものが多く、オタカラニナリマス。私は、チーチ&チョン・フィーチャリング・アリス・ボウイの1974年の7インチシングル“Earache My Eye/Turn That Thing Down”に惹かれますね。音自体はLPでもっていますけれど、ミドリの盤でかつピクチャースリーヴだってんで。
そしてもう1作、今、燃えているのが……
Garbage & Screaming Females | Because The Night
ね、燃えるでしょう!?
ガービッジがスクリーミング・フィーメイルズとコラボレイションをした、パティ・スミスのマスターピースのカヴァー・シングル“Because The Night”(ブルース・スプリングスティーン作)。作りそのものも、10インチのコーク・ボトル・クリア・ヴァイナルと、凝っています。
そんなわけで、レコードストアにスポットライトを集めると共に、ミュージック・カルチャーそのものも盛んにしようという目論見。案外当たっているようです。んでもってその中で年々益々際立っているのがアナログ・ディスクのトレンド。むろん、CDでつくられるものもなくはないのですが、そのほとんどがヴァイナル盤で占められています。なんとなくオトクなレアー的感覚に結びつくからでしょうか。しかし、どうもそれだけじゃないみたいなんですよね。
<つづく>
