死を悼む 哀しみの中 唱いしは
言わずもがなの
死を祝う歌
よくもわるくもその名を世に轟かした人、マーガレット・サッチャー。死してなおいろいろと影を落しているようで。ヒットチャートも制す可能性が浮かんでまいりました。死に際し、今、或る曲が英国内でビッグ・ヒットとなっているのです。それも、ふつうなら死を悼む曲、となる筈が、なんと不謹慎ながら、死を祝う歌が当たっているとか。
というわけで、スポットライトが当たっているのは、1939年の米映画“The Wizard Of Oz”の1曲、“Ding-Dong! The Witch Is Dead”。東の意地悪魔女の死を歓び、マンチキンが大合唱するというかの歌ですね。シチュエイションとして似ているという事なのでしょう。アンチ・サッチャーがSNSを通じ、キャンペーンを張ったのがその発火点となりました。まずはそんな流れから、1961年、エラ・フィッツジェラルドの唱ったものがヒットしましたが、現在同映画のサウンドトラック・ヴァージョンがブームの核となっています。
そもそもが、英ロック・バンド、ヘフナーがアンチ・サッチャー・ソング“The Day That Thatcher Dies”のエンディングで子供達が“Ding-Dong! The Witch Is Dead”と唱うのをフィーチャーしているくらい、誰もがしっくりフニオチルものだったらしく、ブームの火が燃え盛るのも早かった……。
とまれ、今や英iTunes Storeなどのダウンロード・ランキングを制すヒットぶりを示し、次の英国内オフィシャル・ヒットチャートでトップ3は堅く、No.1も奪えるだろうといわれています。
因みにいかにも主人公ドロシー役をつとめたジュディ・ガーランドが唱っているかの如く報じられているケースも見られますが、パフォーマンスしているのは、ザ・マンチキンズ。むろん彼らがそのままほんとうに唱ってはいないものの、いずれにしろガーランドは絡んでいません。本編見ればわかるように、マンチキンズが唱っているようすをただ聴いているだけなので。
それにしても、英国人というのは、死をもってしても許す事の無い、骨がらみでしんらつな人が多いみたいですね。
