HAWHOKKKEKYO 真説大衆音楽“洋”語辞典
moonwalk -Z-
1980s初め、マイケル・ジャクソンは“クーリー”ジャクソンと“キャスパー”キャンディデイトのチームが“Soul Train”でバックスライドを決めているのを観て、1発でトリコになってしまいます。そして当時未だティーンズだったキャスパーらからそのやりかたを学んだそうです。彼は、前・後いずれにも進んでいるように見られるダンスを目の当たりにして大興奮。靴底を点検し、車輪かなんかいれているんじゃないか問い質したりもしたとか。キャスパーいわく、彼はすぐにも基本的な事をものにしたと。ただし、宙を歩いているかのように見えるまでにはほど遠かったとふりかえっています。そうなるまで、ライヴで演るのは難しいと呟いていたそうで。練習後すぐに行われたツアーで、それを見る事は叶いませんでした。尚、チームがその事でもらったギャラは、わずか$1,000だったとか。要求額がそうだったからですが。
という流れから生まれた“ムーンウォーカー”。しかし、それは真のムーンウォーカーではありませんでした。くりかえし言っているように、“バックスライド”というダンス・テクニック。ムーンウォークはそもそもそのヴァリエイションとなるものなのです。因みにそれは、キャスパーらによれば、ムーンらしく円を画く様に滑り回る技というのですが、いろいろな説がみられます。要は、体のまわりの限られた小空間を、まるでほんもののムーンウォークをしているかの如く、ふわふわと滑り回る事を総じてそのようにいうらしく。
実は、ムーンウォークとして認められてしまった後、彼本人もほんものを求め、後のツアーの“Billie Jean”のエンディングで、それをとりいれてもいます。案外生真面目だったんですよね。
Michael Jackson | Billie Jean : Munich 1992
