The GRAMMY 2013

The GRAMMY 2013 E

The GRAMMY 2013
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フランク・オーシャンは、彼のデビュー・アルバム“Channel Orange”の1曲“Forrest Gump”をヴァーチャルでランニングし乍らクールにパフォーマンス。正に“フォレスト・ガンプ”なライヴでした。リアルじゃないから、根性無しだともみられますが、オマケいたします。彼のつくるものにはストーリーが籠められていることを何気無く示していたかのように想われました。ほんとうにランニングし乍ら唱ってくれたら、疑いなくベスト・パフォーマンスでしたけれど(後の世に語り継がれる程)。

キャリー・アンダーウッドの小林幸子仕様は、レディー・ガガの役まわりをついだのでしょうか? ケイティー・ペリーもパフォーマンスはしなかったですし。次はもう少しでかくなり、しまいには3階建規模程のコスチュームに。それはもうスペクタクルなショウとなるでしょうね。ともあれまァ、美しいなとは感じられました。歌なんかどうでもよくなった嫌いはありましたが。

最ものれたのは、ジャック・ホワイト。サスガですね。アコースティックなガール・バンドを従え、ヌメッとしたデカダンスなラヴバラッド(Love Interruption)を決めてからの一転大暴発、ボーイ・バンドと狂おしくかましたサイケデリックなハードコア・メタル(Freedom At 21)は、正に血が滾るロック・セットでした。ザ・ルミニアーズのフォーキッシュなプレイで温められ、一旦溜めてからのキター! という演出構成上の大成功ともいえるかも。セレモニーの晴舞台で演るっていう、曲のもつフィーリングと全然合わない質感的ファクターもかえって効果大。

そういえばザ・ルミニアーズも、いつも通りいなたい青年団ふうなのがよかったですね。ほっとしました。皆でのれましたし。

そして、ガンバッタで賞は、ファン.で決まりでしょう。ずぶぬれになり乍らパフォーマンスをしたのは、ピンクの2010年以来? しかも、ピンクはパフォーマンスをより美しくするための流れからそうしたし、それはとてつもなくデンジャラスなものだったのに、ファン.はむだにそうしたという……。や、水を使うのもほんとうは結構色々大変なものだし、量もハンパじゃなかったから、目が見えなくなるとか、痛かったりもするだろうし、案外見ているよりも酷いものだったでしょう。とはいえまァ、笑いをとるにはしかたがないと(とれなんて誰も言っていないにしろ)。けれどそれなら、“We Are Young”を演ってほしかったなァ、ヴィデオクリップ通りにね。ともあれそれを見つめるジャネール・モネイの目が母の如く優しかったのが忘れられません。まるで御仏様のようでもあり、思わずつられて拝んでしまいました。

<了>

本賞外の栄誉賞(うそだろーは含まない)

MUSICARES PERSON OF THE YEAR
Bruce Springsteen

PRESIDENT’S MERIT AWARD
L.A. Reid

GRAMMY LIFETIME ACHIVEMENT AWARD
Glenn Gould
Charlie Haden
Lightnin’ Hopkins
Carole King
Patti Page
Ravi Shankar
The Temptations

GRAMMY TRUSTEES AWARD
Marilyn Bergman
Alan Bergman
Leonard Chess
Phil Chess
Alan Livingston

TECHNICAL GRAMMY AWARD
Ikutaro Kakehashi
Dave Smith
Royer Labs

“The Windmills of Your Mind”、“The Way We Were”、“What Are You Doing The Rest of Your Life?”……どれも無人島へもっていかねばならない珠玉作ばかり(無人島になんかいかないですけれど)。すべてニューヨーカーのおし鳥作詞家夫妻アラン&マリリン・バーグマンがつくったものです。

マディ・ウォーターズ、チャック・ベリー、エタ・ジェイムズ、フォンテラ・バス、ザ・デルズ、ラムゼイ・ルイス・トリオ……アース・ウインド&ファイアーを生む前のモーリス・ホワイトがセッション・ミュージシャンとしてドラムを叩いてもいたという。シカゴのアフリカン・アメリカン・ミュージック系レコード・レーベル、チェスの1大王国をつくったのが、兄レナードと弟フィルのチェス・ブラザーズでした。

電子楽器類の世界共通規格MIDIがなかったら、音楽界はどうなっていたでしょうか? シーケンシャル・サーキット社のデイヴ・スミスと共にその規格作りにいそしんだのが、ローランド社をつくった梯郁太郎氏でした。

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