“The Tennessee Waltz”などで知られる、パティ・ペイジ。トラディショナル・ポップ、そしてカントリー系の愛唱歌を多く残しています。むろん、マルチミリオンセラーとなり、マスターピースとして認められているのは、1950年の暮れから’51年の春にまたがって13週ジュークボックスNo.1に輝く“The Tennessee Waltz”。しかしそのレパートリーの数たるや、初のミリオンセラー“With My Eyes Wide Open, I’m Dreaming”を始め、初のNo.1ヒット“All My Love (Bolero)”、そして“I Went To Your Wedding”、“(How Much Is That) Doggie In The Window”、“Changing Partners”、“Allegheny Moon”、“Old Cape Cod”等枚挙にいとまがありません。なんせ’48年以来’70年に至る間のみで、87曲のポップ・ヒット(内79曲がトップ100、内24曲がトップ10、内4曲がNo.1)をもっているのですから。カントリー等カテゴリー別のものもいれたら、’82年までそれはふくらみます。
ちなみにその’48年の初ヒット“Confess”は、本人自ら唱うハーモニー・ヴォーカルをオーヴァーダブするというテクニックを試し、見事大成功。プロデューサーのミッチ・ミラーに導かれてのものでしたが、それをもってレコーディング・ヒストリー上、初の本人多重唱録音ポップ・アーティストともなりました。
うるわしく、たおやかなその聲を嫌う人はいなかったでしょう。まるでワルツを唱うべくして生まれて来たかの如く、流れるように紡がれるまろやかなそのヴォーカルに、心をとらえられた人も多かった筈。私もその1人……いっぺんふれたら何か離れ難くなるヴォーカリストでした。
Patti Page……Clara Ann Fowler (1927.11.8 Oklahoma – 2013.1.1 California)