R.I.P. The Original Mothers Of Invention Singer Ray Collins

アメリカン・プログレッシヴ・ロックの魁? 黒人系音楽をそのルーツにもつのは確かでしょうが、ストレートなロックというのも憚られるので。かといって、前衛的音楽とみるには、あまりにもロックしていますし。うまいからパンクじゃそれらしくない。ジャズ・ロックってとらえるのが一番嵌まっていたかも。当時未だフツーにそういった言われかたはしませんでしたが……。そうですね、正にフツーじゃありませんでした。

トータル・コンセプト・ロック・アルバムの‘真の’第1号ともみられる、ザ・マザーズ・オブ・インヴェンション、1966年のデビュー・アルバム“Freak Out!”。たまたまその時、尖鋭的作品を共につくっていたからって、彼もまた尖鋭的なアーティストだったとはいえないかもしれません。ザ・ソウル・ジャイアンツという、そのへんのR&B系酒場でプレイをしていたバンドで、流れからいっしょに演る事になってしまったオトコがとんでもないモンスターだったってだけで。

ヴォーカリスト、レイ・コリンズ。

しかしその名は、フランク・ザッパと共にバンドを始めたという革命的アクションのみでもう、ロック・ヒストリーに刻まれる事になったのです。彼なくしても“Freak Out!”、“Absolutely Free”、“Cruising With Ruben & The Jets”はつくられたでしょう。けれど、彼なくしてはあのような魁作群も生まれなかったのです。

「俺は、もっと心地良い音楽を作りたかった。だって、ジョニー・マティスやナット・キング・コールで育ったんだぜ」と、3年程前The Inland Valley Daily Bulletinのインタヴューで語ったのには(彼の思惑通り)笑わせてもらいましたが……。

R.I.P. Ray Collins (1936.11.19 – 2012.12.24)

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