Piramida : EFTERKLANG
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エフタークラングという、デンマーク・コペンハーゲンのバンド。なじみのないバンド・ネイムですが、記憶、回想、影響、つまり‘エコー’を意とする御当地言語だそう。12年程前、忽然と北欧の音楽シーンへ現われました。
え……なんの話かって? 昨日当ジャーナルで視てもらった(かもしれない)ヴィデオクリップの人がいったい誰なのかって事。1人いなくなりしまたが、キャスパー・クラウゼン、マッズ・ブラウアー、ラスマス・シュトルベルグらオリジナル・ラインアップは変わらず。ライヴの際はサポーターを頼む、というカタチをとっています。エクスペリメンタルなエレクトロニック・ロック・バンド。幻想的な音世界の奥に潜む温もりがそっと伝わってまいります。
そんな彼らがつくった最新作が、4thスタジオ・アルバム“Piramida”(ピラミダ)。1998年閉鎖、今はゴーストタウンとなってしまった北極近くスピッツベルゲン島の同名炭坑集落跡地を訪れ、フィールド・レコーディングをして集まった1000種以上のソースを基につくられました。ダクトのヴォーカル・エコーを始め(録る事自体、怖いもの知らずとしかいいようがない)、棄て置かれたグランドピアノを鳴らしてみたり、正にいにしえの‘エコー’を今の世に響かせるような作りとなっています。
それではもう1曲、ゴーストタウンの眺めをとらえた、リード曲“Hollow Mountain”のヴィデオクリップを、どうぞ。
Efterklang | Hollow Mountain
<つづく>
