億単位 ツアー出るのに かかるって……?
まさかXXXで!?
ロックンロール!!!
ローリング・ストーンズのアニヴァーサリー・コンサートのティケットが、安くても日本円にして1万2千円程、高いシートならなんと5万円近くするため、色々騒がれている中、ボン・ジョヴィがそのめらめらと燃え盛る火に油を注いでくれました。2013年のツアーのティケットをファンのみんなが求められるよう、千数百円程に決めたというのです。
たしかにそれは、吃驚仰天快哉の出来事でした。ツアー・プロモーターなんか、スポットライトが当たって浮かれていたのか(もうからないからイっちゃったのか)、「ロックンロールなんてものはいつの世でもみんなのための大衆的音楽でなければなりません! 今までずっとそうだったように」と、大演説をぶってしまったくらい。かつてブルース・スプリングスティーンが似た様な事をしたりと、例が全く無いわけじゃありませんが、稀な出来事とはいえるでしょう。
ケンカを売られた様なカタチのストーンズ・サイドもすぐリアクション。莫大な経費を公正にリカヴァーするものだし、トップ・スターならみんなそんなものとか言っているみたいですね。しかし、ロニー・ウッドが自ら、すでにリハーサルで億単位、ライヴ本番でその数倍くらい経費がかかると言ったのには、少しどうかと。
まァね、スーパースターともなりゃいろいろありますから。まさか、リハーサル中のXXX、XXX、XXXとかの金までかんじょうにいれてはいないでしょうが(^.^; それはともあれ、ライティング一つとってもとてつもなく高くつくのはわかります。楽しませるため惜しまずしようと臨んでいるのも。そのくらいふつうにかかってしまうでしょう。オーヴァーだとは思っていません。
けれど、ファンが心底望んでいるものは、一つなんですよね。ロックンロールしてくれる事、ただそれだけ。どんなにか凄いアトラクションだって、さしみのつまでしかありません。ゲンキに飛び、跳ね、弾け、叫び、唱い、奏で……合い間に一瞬笑ってくれたりすれば、それでもう一生忘れない宝ものとなるのです。
金がかかるから、ティケットが高くなっても、しかたがない……じゃなくて、金がからないようにするのが、真のファン想いかと。ロックンロールするだけならそんなにはかからないでしょうから。ロックンロール‘レジェンド’ならではのスペクタクルなショウを演るのと、ただのバンドがロックンロールなライヴを演るのではまるで違うとかいうのなら、何も言えませんが。
バトルみたいになったら、ボン・ジョヴィの少しカントリーふうな“It’s Only Rock ‘n Roll (But I Like It)”のライヴ・カヴァー・パフォーマンス、もうみられなくなるかも、ね。
