Phantom Liner Notes :
“The Hunger Games : Songs From District 12 And Beyond” -5-
13 “Rules” Jayme Dee
1991年12月10日、カリフォルニア・レッドンド・ビーチ生まれのポップ系フィーメイル・シンガー・ソングライター。ティーンズにしてレコード・デビュー、南カリフォルニア大学在学中からすでにYouTubeなどでその名を知らしめています。エイミー・ワインハウスに憧れ、自らアイドルと言ってはばかりません。そのせいか、歳からすると少しシブイ味わいをもつといえるかも。切っても切り離せない闘士達の関わりを映し出しています。
14 “Eyes Open” Taylor Swift
テイラー・スウィフトがツアー中のライヴで自らリーク(といっても、予め決められていた事でしょうけれども)してしまった曲。ライヴにおいてはアコースティック・ギター1本で歌うのがいい感じでしたが、本レコーディング・ヴァージョンの如く、ロック・タッチのハジケた音にのっかって、エモーショナルに決めるのもまたよし。サヴァイヴァル系映画音楽としてふさわしい1曲といえるでしょう。
15 “Lover Is Childlike” The Low Anthem
ピータがカットニスに惹かれるのはなぜ? ……の答となるかも。ファンタスティックな音世界がふんわりと決まっています。マルチ・インストゥルメンタリスト、ベン・ノックスらからなる、米ロード・アイランド・プロヴィデンスで2006年結成のオルタナティヴ・トラッド・フォーク・ロック・バンド、ザ・ロウ・アンセム。伝統的民衆音楽とそのグループ・サウンズ・スタイルをもつ、ネオトラッドな音世界が心の氷を溶かしてくれます。
16 “Just A Game” Birdy
1996年5月15日、英ハンプシャー生まれのシンガー・ソングライターにしてピアニスト、ジャズミン・ヴァン・デン・ボゲアード。‘バーディー’の呼び名が似つかわしい16歳の女の子ですね。ジェイミー・ディーのそれとも共通項をもつ、カットニスとピータの関わりをとらえた曲。当映画のラヴ・テーマともいえるものでしょう。甘くはありませんが。たかがゲーム、されどゲーム。ピアノの美しいしらべと共にしんなりと……。心の中で恐しさにうち震えながらも、凛としたようすを表す歌いようがぐっと心に迫ります。
17 (bonus download track) “Deep In The Meadow (Lullaby)” Sting
1951年10月2日、英ウォールセンド生まれのVIPロック・スター、スティング。ゲームに終止符をうつかのように、美しくもせつないララバイを。フィナーレらしく、儚くゆったりとつづられます。
