私が、ジャズ、ソウル、ロックを始め、ラテン等ワールドミュージックも含むクロスオーヴァー音楽評論誌RAINBOWを、マンスリー・フリーペイパーとしてつくったのは36年程前の事でした。そしてそのまま音楽系のジャーナリストとなり、今に至ります。そのなかで一つわかったのは、ミュージシャンを除く、音楽業界人で心底、音楽に耽溺しているような人、否、ただたんにフツーの人よりも少し深く愛しているような人すらも、案外少ないものだという事でした。たしかにそんなものなのかもしれません、と、オトナとして認めるのはたやすいですが、それでいいのかとも思えたものです。私ならそのような思いでこんなにも精神性の強いシゴトをするのは到底耐えられませんから。とくにジャーナリストのようなものは、それが命ともいえますし。
10年程前、ヒラタマキコという人と知り合い、幻の“ANTHEM”第1号を読ませてもらいました。フリーペイパーともいいがたい未完成な作り。けれど、それは世に満ち溢れるまがいものにはない深い愛が感じられ、正真正銘音楽誌といえるものでした。とはいえそれほど魂の籠ったものゆえに、いったんは新たなものをつくる必然性を失い、わずか2号でその第1幕を下ろしてしまいます。読みたいものがないなら自らつくればいいと奨め、続く事が命と語り、愛してやまない人がつくらなくてどうすると迫っても、全く立ち上がらず……。
しかしどうやら答は見つかったようです。7年を経て新たにつくられた、今の“ANTHEM”は、正に暮らしのなかにそれがなくては心に穴の空く‘音楽人’がその愛を伝えるものとして光を発しています。イレギュラーながら新装創刊後2年を全う。今、第7号へ…… とその駒は進められています。
というわけで、本日行われるアニヴァーサリー・ライヴ・パーティーに際し、エールを!
ANTHEM (click! で、リンク)
