Q : The King Of The One Hit Wonders
クイズを一つ。
イッパツヤのようでいて、イッパツヤじゃないのって、いったいだあれ?
と、それじゃあまりにも大雑把なので。
まずは1967年、軽く英国内でトップ10ヒットを1曲、ついで1970年、英トップ10ヒットを4曲も生み、しかもその内2曲は米トップ10ヒットもマーク、残り2曲も共に最高第13位と、英・米音楽シーンでその年最高のブレイクアウトを果たしたヴォーカリストがいたんですよね。しかも、それに止まらず、1974年にもう1曲、英・米でビッグ・ヒットをつくっています。ふつうなら大絶賛の末一躍トップ・スターダムへ。……の筈が、実は彼がリード・ヴォーカルをとったそのアクトが一つじゃなかった、っていうか、なんと1曲ずつの6組だった、と。そしてその内2組を除くすべてが悉く1曲くらいしか頭に残るヒット曲がなかったため、唱っていたのは彼1人だったにもかかわらず、英国内で4組(米国内で5組)のアクトはいずれもそれぞれイッパツヤのそしりをまぬがれず。彼本人も、爆発的に当たったソロ・ヴォーカリストとしてはすんなりスーパースターになれなかったという。まァ、当時既に知る人ぞ知る話だったため、それなりに認められてはいますが。そんなエピソードをもつ人ですね。
んでもって、大ヒント。
彼がヴォーカルをとり、1970年、英・米でビッグ・ヒットを果たしたその曲は、エディソン・ライトハウスの“Love Grows (Where My Rosemary Goes)”、ホワイト・プレインズの“My Baby Loves Lovin’”、ザ・ピプキンズの“Gimme Dat Ding”。そして、ヒット曲を以後多数生んでいるため、イッパツヤといわれはしませんが、ザ・ブラザーフッド・オブ・マンのその年の出世作“United We Stand”も、彼がリードをとっていました。尚、1967年のヒットは、ザ・フラワー・ポット・メンの“Let’s Go To San Francisco”。1974年、英・米でビッグ・ヒットとなったのは、やはりその後イッパツヤといわれる事になるザ・ファースト・クラスの“Beach Baby”でした。
<答はあす>
