Summer Music Fun

Special : Hit Songs Of The Summer 1985-2011

-2- 1988・1989・1990

Billboard社発表の年次夏季総合ランキングを基に、‘想い出の夏ソングは何か?’を辿るツアー。つづいては、’80sフィナーレとなる3年のそれです。

Sweet Child O’ Mine | Guns N’ Roses

http://www.dailymotion.com/video/x17qes_guns-n-roses-sweet-child-o-mine_music?search_algo=2

1988 

1 Roll With It / Steve Winwood

2 The Flame / Cheap Trick 

3 Hold On To The Nights / Richard Marx 

4 Monkey / George Michael 

5 Pour Some Sugar On Me / Def Leppard 

6 Hands To Heaven / Breathe 

7 Sweet Child O’ Mine / Guns N’ Roses 

8 Make Me Lose Control / Eric Carmen 

9 I Don’t Wanna Go On With You Like That / Elton John 

10 Foolish Beat / Debbie Gibson

<Billboard>

ヴォーカルのアクセル・ローズ26歳、そしてギターのスラッシュ22歳、ロスアンジェルスのバンド、ガンズン・ローゼズは、No.1&ミリオンセラー・ヒットとなるキラー・カット“Sweet Child O’ Mine”1発で、アメリカン・ハード・ロックのフロントラインへ。
トップをとったのは、英ロック界重鎮の1人、当時齢40歳不惑のシンガー・ソングライター、スティーヴ・ウインウッドのソロ通算2曲目のNo.1ヒット“Roll With It”でした。

またしても、‘ロックの夏’、オトコの夏再来という感じでしょうか。そんな9組の男性陣で過半数(1・4・5・6・9)が英国勢と依然影響力を保っています。

‘締め’の1曲は、紅一点デビー・ギブソン、17歳のニューヨーク・ギャルがプロデュースも含め自らつくったロスト・ラヴ・ソング“Foolish Beat”。愛らしく、哀しくて。瞳に滲む涙を感じ、心を惑わせられたものです。ダマサレヤスイ? 否、むしろダマサレタイとすら思われて。

Foolish Beat | Debbie Gibson

http://vimeo.com/28146353

Toy Soldiers | Martika

http://vimeo.com/21396851

1989 

1 Right Here Waiting / Richard Marx

2 Toy Soldiers / Martika 

3 Cold Hearted / Paula Abdul 

4 If You Don’t Know Me By Now / Simply Red 

5 Batdance / Prince 

6 On Our Own / Bobby Brown 

7 Baby Don’t Forget My Number / Milli Vanilli 

8 Good Thing / Fine Young Cannibals 

9 Don’t Wanna Lose You / Gloria Estefan 

10 So Alive / Love And Rockets

<Billboard>

愛らしいんだか、勇ましいんだか、凛としてるんだか、何だかよくわかりませんが、No.1&ゴールド・シングル“Toy Soldiers”1曲でスターダムへのし上がった、19歳のカリフォルニア・ガール、マルティカの出世作が第2位へ。当時私もインタヴューしたりしましたが、キャラクター的にもわかりづらいタイプでした。
トップについたのは、シカゴ生まれの25歳のポップ・ロック系シンガー・ソングライター、リチャード・マークス。7曲連続トップ10ヒットと飛ぶ鳥を落とすかのような勢いをもっていた絶頂時らしく、前年夏もNo.1ヒット“Hold On To The Nights”でトップ3、そして当年夏、3曲連続No.1のラストとなるミリオンセラー・ヒット“Right Here Waiting”でトップを奪っています。

同年夏は少しカオスな感じ。フツーのスローバラッドを始め、ダンス・ポップ、ソウル、ラテン・ポップ、変態的なオルタナティヴ・ロックと、かなりヴァラエティに富むラインアップとなっています。レコーディング・アーティストを隠し、ヴィジュアルで大成功を導く(そしてその後事実発覚、人気急降下)ミリ・ヴァニリの姿もみられますし。

‘締め’の1曲は、ラテン・ポップ系シンガー、グロリア・エステファン三十路のスロー・バラッド“Don’t Wanna Lose You”。熱く強い想いがそのままストレートに紡がれるラヴ・ソングの珠玉作ですね。名義上マイアミ・サウンド・マシーンを外しての第1弾シングルが、幸先良くNo.1&ゴールド・ディスクとなりました。

Don’t Wanna Lose You | Gloria Estefan

http://www.youtube.com/watch?v=NurC9GhEdzg

Vision Of Love | Mariah Carey

1990 

1 Vision Of Love / Mariah Carey

2 Step By Step / New Kids On The Block 

3 She Ain’t Worth It / Glen Medeiros featuring Bobby Brown 

4 Cradle Of Love / Billy Idol 

5 It Must Have Been Love / Roxette 

6 If Wishes Came True / Sweet Sensation 

7 Hold On / En Vogue 

8 The Power / Snap 

9 Rub You The Right Way / Johnny Gill 

10 Unskinny Bop / Poison

<Billboard>

すべてはそのヒットからでした。18曲のNo.1ヒットという女性陣の最高峰となる快記録は、1990年のデビュー・シングル“Vision Of Love”からすでに始まっていたのです。バラッドの申し子マライア、齢20歳の夏の出来事。ピュアそのものの唱いっぷりに文字通りシビレマシタ(ダマサレヤスイ、私?)

同年夏は傾向上、ロックがガクッと減りましたね。ソウル、ダンス・ミュージック、ポップがメインストリーム然として煌めいています。

‘締め’の1曲は、カリフォルニアのソウル・ユニット、アン・ヴォーグ。イントロダクションのア・カペラからの一転黒い‘ストリート’・ジャズ・フィーリング香る流れでもうすっかり虜になりました。スウィートで、メロウで、クールなクロスオーヴァー・ソウルがヤバイくらいカッコイイな、と。最高第2位に止まりましたが、ミリオンセラーとなっています。

Hold On | En Vogue

<つづく>

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