2012 London Olympic Music : The Road To Rio

2012 London Olympic Closing Ceremony : The Road To Rio

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Alessandra Ambrosio : Victoria’s Secret Runway

1981年4月11日、ヒオ・グランヂ・ド・スル生まれのブラジリアン・スーパーモデル、アレッサンドラ・アンブロージオが、カーニヴァルの女王然として歩み、スタジアムを沸かした後、カポエイラ軍団の面妖な演武(舞)、そして『おしゃれをした』(^.^;)オトコ、セウ・ジョルジが颯爽と登場、歓声につつまれます。NHKアナウンサーの言う通り、たしかにまァ、マランドロ(オンナったらしのろくでなしなキザオトコ)風におしゃれして決まっていましたが……。

1970年6月8日、リオデジャネイロ生まれのシンガー・ソングライター。サンバ・ロック、ブラジリアン・ソウル、MPBの新たなる流れをつくり、今、音楽界をしょって立つトップ・スターですね。唱っているのは、サンバ・エンターテイナーのスターにして、酒ですべてを失くしたウィルソン・シモナールでよく知られる“Nem Vem Que Não Tem”。ロマンティックなムードが漂います。

ついで、1983年、39歳で亡くなってしまった‘ユートピアの女戦士’、1943年8月12日、ミナス・ジェライス生まれの国民的スター・サンバ・シンガー、クララ・ヌネスの唱う珠玉作“Canto Das Três Raças”(三民族の歌 : ズバリ、クララが音楽面で自らその核となるコンセプトにもしていた複数民族文化の交わりをシヴィアーにとらえたもので、マウロ・ドゥアルチが曲、生前夫ともなったパウロ・セーザル・ピニェイロが詞を書いています)のコーラス・パートのみが流れ、クライマックスへ。

Clara Nunes : Canto Das Três Raças

水の守り神マリーザ・モンチが再登場。アレゴリアでスポットライトが当たったものの、或る意味通りすがりといえなくもないカタチで終わってしまう筈がない、と思っていたら、案の定でした。唱うのは、哀愁誘う‘別れ’の愛郷歌“Aquele Abraco”。1942年6月26日、バイーア生まれのジルベルト・ジルが、1969年、軍政権に目をつけられたがゆえのロンドン亡命前、愛してやまないリオデジャネイロへのいろいろな想いをつづった歌ですね。

ベーネガォン、そしてセウ・ジョルジも唱い始め、それまでの登場人物全員そろいぶみとなってのフィナーレか、というタイミングで現われたペレもその輪に。フィナーレに似つかわしい人が現われたため、スタジアムのヴォルテージはいやがうえにも高まりました。

ただたんにカーニヴァルを模し、踊りまくるだけじゃなく、国として伝えねばならないメッセージが正しくしっかりと伝わったと思われる、よくつくられたショウでした。次のオリンピックも、今回同様音楽的に楽しめそうですね。

Gilberto Gil : Aquele Abraço | Back In Bahia

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