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クイズの答ですが……といっても、1週間経ってしまったので、問いそのものをもう忘れていますよね(^.^;

プロフェッショナルとして30年以上音楽生活を営み、10曲以上の米Billboard HOT100ヒットをもつ現役米男性シンガー・ソングライターで、自作曲のレパートリー中、人に歌われたものは同ランキングのNo.1獲得作を生んでいるのに、自らソロで歌ったものには1曲もそれがない、かわいそうなアーティストっていったら、誰? というものでした。

答は、1組じゃありません。なのでその1例として、ボブ・ディランを残念詳説付でピックアップいたしました。

それではさらにもう1人、答に当てはまってしまうアーティストをピックアップいたしましょう。

ブルース・スプリングスティーン!

彼もまた、“Born To Run”の1975年以来、“Working On A Dream”の2009年(ランキング登場時)までの34年の間、計28曲HOT100へエントリー、内12曲がトップ10ヒットを果たしていますが、トップを極めたものは未だ1曲も無し。’84年のミリオンセラー・ヒット“Dancing In The Dark”の第2位が最高位となっています。しかし、彼のつくった“Blinded By The Light”を、英ロック・バンドのマンフレッド・マンズ・アース・バンドがパフォーマンスしたものは、いともたやすく最高位の栄に浴しているのです。スプリングスティーンにとっては、思い入れあふれるデビュー・シングルだった曲なのに。あまつさえそのバンド、同曲一つ前のヒットも彼のレパートリー“Spirit In The Night”だったりして。それも首位曲同様、ソングライター自らデビュー作につぐシングルとしてリリースしたものの、またしてもヒットしなかった曲。心中察しられます。

そんなわけで、ディラン、そしてスプリングスティーンという、米音楽界随一のスーパースターが、意外に残念な記録をキープしているのです、負の共通項として。しかも、単独名義上でなかったら(つまり共演作ならば)、No.1ヒットをもっている、なんて点までなかよくいっしょで。オマケにそれ、実は同じ曲だったりもするんですから。

“We Are The World”……ですね。

<つづく>

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