Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 10 : And I Am Telling You I’m Not Going / Jennifer Holliday
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諦め切れない愛を炎の如く烈しくまくしたてながらも、心の哀しみをせつせつと訴えかけるようすが迫る、大熱演。ジェニファー・ホリデイの歌うそのレコーディング・ヴァージョンが、BillboardのHOT100へエントリーを果たしたのが、1982年の夏の事でした。コチラも最高第22位へ上りましたが、R&Bランキングで4週間堂々第1位を奪うビッグ・ヒットとなっています。
Studio Single Version : Jennifer Holliday (click!)
やがて2006年、4半世紀を経てその“Dreamgirls”が映画化。エフィー・ホワイト役をつとめたのが、25歳のR&Bシンガー、ジェニファー・ハドソンでした。’04年、“American Idol (season 3)”のコンテスタントとして覇を競い合ったものの、トップ7で消えてしまったシンガー。正に大抜擢でした。しかしそれがミラクル・マジックを生んだのです。
“Dreamgirls”Jennifer Hudson (click!)
ジェニファーからのバトンをもう1人のジェニファーもしっかりつかみます。なんとアカデミー賞獲得という栄に浴したのですから。主人公のビヨンセをさしおいてのそれは、驚異的な出来事でした。
“And I Am Telling You I’m Not Going”とそのミュージカル“Dreamgirls”はかくしてトニー賞、グラミー賞、アカデミー賞のすべてを獲る事になったのです。
そして’12 年、ジェシカ・サンチェスが、“American Idol (season 11)”コンテスタントとしてそのバトンを継ぐ事に。トップ4の回のパフォーマンスのみならず、そんな流れから、フィナーレでホリデイとデュエットすらしてしまいます。初演以来凡そ30年の時を経てなおみずみずしく、真底熱く愛を迫る歌として、ともに忘れられない名パフォーマンスとなりました。
“American Idol”Jessica Sanchez & Jennifer Holliday (click!)
<つづく>
