Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 8 : Love Is Blindness / Cassandra Wilson
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“Love Is Blindness”は1991年、アイルランド生まれの世界的スター・ロック・バンド、U2の7thスタジオ・アルバム“Achtung Baby”の1曲として此の世に出ました。しかし、曲そのものは’88年のロック・ドキュメンタリー系映画のサウンドトラック“Rattle And Hum”のレコーディング・セッション時に生まれたものだそうで。クレジット上はバンドの共作曲となっていますが、リード・ヴォーカリストのボノがピアノを奏でながらつくったといわれています。何でもそもそもはニーナ・シモンへ贈るつもりで書いたものだとか。たしかにその意味深な詞も、幻想的なしらべも、ニーナのくぐもったヴォーカルにはしっくり合いそうですね。つまり、私がベストとみるカサンドラ・ウィルソンのヴァージョンは、計らずも最も似つかわしいものといえるかもしれません。
実際同楽曲は、ニーナならぬ、カサンドラ1995年リリースのアルバム“New Moon Daughter”の1曲として歌われています。
<つづく>
