Eternal Songs Kaleidoscope 佳曲萬華鏡
Careful 7 : Amazing Grace / Mahalia Jackson
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“Amazing Grace”の詞をつくったのは、英国教会牧師だったジョン・ニュートン。1779年、クリスチャンの賛美歌として、此の世に生まれています。
それが今や、全世界で最もよく知られる英語詞の曲と言われるまでになりました。世界中で親しまれている民俗賛美歌として、なんと年1千万回は演じられるとか。
とくに、アフリカン・アメリカンの心底愛す曲、スピリチュアルズとして崇められ、彼らがもしも独立し、国歌を決めるとしたら、此の曲となるだろう事は疑いありません。
すでに7,000作以上のレコーディング・ヴァージョンが認められているそう。初レコーディングは1922年、セイクリッド・ハープ・クワイアーの歌うア・カペラ・ヴァージョンで。サム・クックのザ・ソウル・スターラーズを始め、ザ・バーズ、エルヴィス・プレスリー、スキーター・デイヴィス、アメイジング・リズム・エイシズ、ウィリー・ネルソン、ザ・レモンヘッズ等多種多様なアーティストがパフォーマンス、ヴァラエティーに富むヴァージョンが生まれています。
そんな作品群の中でマスターピースの誉れ高いのが、ゴスペルの母マヘリア・ジャクソンのそれ。1947年のレコーディング・ヴァーションが最も広く親しまれています。
<次回金曜日へ続く>
