The BRIT Awards 2012 ……belatedly

Viewpoint : The BRIT Awards 2012

今さらですが、あらかじめノミネーションを伝えていながら、知らんぷりしていたBRITアウォーズ。そのまんまでは締まらないので、賞のゆくえをみておきましょう。

British Male Solo Artist
Ed Sheeran 

British Female Solo Artist
Adele

Mastercard British Album Of The Year
21 / Adele

British Breakthrough Act
Ed Sheeran 

British Group
Coldplay

British Single
What Makes You Beautiful / One Direction

International Male Solo Artist
Bruno Mars 

International Female Solo Artist
Rihanna

International Group
Foo Fighters

International Breakthrough Act
Lana Del Rey 

Outstanding Contribution To Music
Blur 

Critics Choice
1 Emeli Sandé
2 Maverick Sabre
3 Michael Kiwanuka

British Producer
Ethan Johns

というわけで、英国部門賞の顔となったのが、言うまでもないアデルと、エド・シーラン。彼らがどうがんばっても獲れない賞のみがコールドプレイへ……と、至極当然予想通りって感じでしたね。”Someone Like You”がなぜブリティッシュ・シングル賞を獲れなかったかがわからないくらいで。まさかアデルが獲りすぎだから、じゃあるまいし。たしかにまァ、ブリティッシュ/アイリッシュのティーンポップなボーイバンド、ワン・ダイレクションのデビュー・シングル”What Makes You Beautiful”もとりあえず英No.1ヒットではありますが。やはり、御本家”The X Factor”の出だから(つまりオトナの力関係)?

そしてまた、ブリティッシュ・プロデューサー賞も、ちょっぴり予想外。アデルのポール・エプワースで堅い、と思っていましたから。イーサン・ジョンズ……ですか。そもそもが、パーカッション、ドラム、ギター、ドブロ、ベース、マンドリン、マンドチェロ、オムニコード、メロトロン、ハモンド・オルガン、ハルモニウムetc.のマルチ・ミュージシャンだった人ですね。’90年代初めくらいから音楽界で頭角現し、そのうちにプロデュースもつとめるように。ライアン・アダムス、ルーファス・ウェインライト、キングス・オブ・レオン、レオナ・ネス、レイ・ラモンターニュらとのシゴトで知られています。ザ・ボクサー・リベリオンの”The Cold Still”、カイザー・チーフスの”The Future Is Medieval”(トニー・ヴィスコンティと共に)、ローラ・マーリングの”A Creature I Don’t Know”etc.が、’11年の主なプロデュース作。ポップじゃありませんが、ルーツにしっかり根ざしたいいシゴトをしますね。実はそのお父さんが、グリン・ジョンズ。ボブ・ディラン、ザ・ビートルズ、ザ・バンド、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、レッド・ゼッペリン、イーグルス、エリック・クラプトン、リンダ・ロンシュタット、ロッド・スチュワート、エミルー・ハリス、ザ・クラッシュらとのシゴトで知られる英音楽界至高のミュージシャン/エンジニア/プロデューサーであるという。や、だから、エプワースが獲れなかった、と言いたいわけじゃありませんが。

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