Adele……Whitney
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After The Grammyからのつづきです。ホイットニーの死、そしてGRAMMYのパワーをその影響力がもろ出る次の週のデータでつくられたBillboardのランキングからみてみましょう。といっても、インターネット・ライフの御時世で、すでにその影が姿を現していたのは前週記したとおりですが。>>>After The Grammy
Billboard HOT 100 2012.3.3
2 Set Fire To The Rain / Adele
3 I Will Always Love You Whitney Houston
5 Rolling In The Deep / Adele
7 Someone Like You / Adele
25 I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me) / Whitney Houston
36 Greatest Love Of All / Whitney Houston
49 How Will I Know / Whitney Houston
67 Rumour Has It / Adele
初登場トップに立つケイティー・ペリーの”Part Of Me”も、正にそのセレモニーで新曲御披露目をした曲。つまり、GRAMMYパワーそのものだったわけですが、なんといってもアデル、そしてホイットニーのアクションに凄まじいものがみられます。
まずは、アデル。”Set Fire To The Rain”は前々週の第1位陥落にもめげず(No.1曲がダウンしても粘る時は未だパワーが落ちていないから)止まっていた第2位をそのまんまキープしています。トップ10に3曲、プラス1曲にパワーがわかれている点をかんがみると、止まっているのが驚異的ともいえるわけで。あまつさえそのトップ10の3曲すべてがすでにNo.1達成曲であるという。凄まじい、ってか、恐ろしい、けれど喜ばしい(^.^)
尚、アデルが今回果たした3曲同時トップ10ヒットは、フィーメイル・アクトとしてBillboard初の快記録。オトコ、それにバンドなども交えると、トップ5を独り占めしたザ・ビートルズを始め、ザ・ビー・ジーズ、アッシャー、クリス・ブラウンらがかつてマークしています。トップ5曲独占はさすがに難しいですが、トップ3くらいなら可能性もありそう。
そして、ホイットニー・ヒューストン。14週連続No.1からのダウンで、’93年3月6日付第2位にランクされた後、再び上りえなかったトップ3へ19年ぶりにカムバックを果たした”I Will Always Love You”を始め、前週再登場組3曲がそれぞれアップしています。さらに、今週付でもう1曲、’85年発表の’ミリオンセラー’No.1ヒット”How Will I Know”が再エントリー。今回惜しくも100位圏外に止まりましたが、”I Have Nothing”なども次のエントリーを狙っているようで。我がV13でもそうですが、モンスター・ヒットがあるにもかかわらず、追悼歌がその1曲のみに止まりません。いかに深く広く愛されていたかがわかりますね。
<つづく>
