R.I.P. WHITNEY HOUSTON
Saving All My Love For You (1985)
You Give Good Love (1985)
I Will Always Love You (1992)
All The Man That I Need (1990)
I Have Nothing (1992)
I Learned From The Best (1998)
Greatest Love Of All (1985)
How Will I Know (1985)
Didn’t We Almost Have It All (1987)
Where Do Broken Hearts Go (1987)
All At Once (1985)
So Emotional (1987)
One Moment In Time (1988)
……and
The Star Spangled Banner (1991)
<極私的ベスト13 + 1 InMyHeart 2012.2.13>
ホイットニーの歌う曲は基本的に人の作ったものです。しかもたいがいオーソドックスなものばかり。誰もがふつうに好ましく思う曲がほとんどです。裏をかえせば、たいくつになりかねない。あまつさえ好まれるがゆえに当然誰だって歌いたがるし、実際歌う、そんなタイプ。自ら書いているならともかく、曲の意外性もなく、ただたんにちょっぴり歌唱力があるってくらいでは覚えてすらもらえません。よしんばその歌で一旦驚かせたとしても、皆、すぐに慣れてしまいます。心地良かったらなおさら、それを常に待つ様になりますから。期待感もどんどん増し、次に聴く時はもっとずっと心地良くなければ満たされない。1曲を歌う間でさえそれが求められます。しかしその我が儘な”求め”に応えられるほどのネバリをもつ人だけが認められるのです。オリジナル、と。
ホイットニーはその歌のみが命。音楽性に因るタイプのアーティストではありません。へたするとレパートリーも似かよったものになりかねない。にもかかわらず、故郷米国内で11年にわたって11曲のNo.1ヒットを生み、15年にわたって13曲のミリオンセラー・ヒットも飛ばしました。
つまりいかにその歌がオリジナルで、心の襞を震わせるその声がすべてだったか。それが楽しめるなら、何を歌ったっていい。そんなヴォーカリストは、そういません。
胸がつぶれる想いです。
Whitney……So Emotional!
