V13

1 Nowhere To Go LISA HANNIGAN

1 Set Fire To The Rain ADELE

1 Masterpiece MADONNA

Call It What You Want FOSTER THE PEOPLE

Princess Of China COLDPLAY featuring RIHANNA

One Sunday Morning (Song For Jane Smiley’s Boyfriend) WILCO

Daddy EMELI SANDÉ featuring NAUGHTY BOY

Perth BON IVER

The A Team ED SHEERAN

Secret Door EVANESCENCE

Calle 7 VINICIUS CANTUÁRIA & BILL FRISELL

Dirty Chateau RY COODER

Elegia BRAD MEHLDAU, KEVIN HAYS & PATRICK ZIMMERLI

<極私的ベスト13 JBL & Apple & InMyHeart 2012.2.6>

2012年1月30日~2012年2月5日の間に、我が家のJBL、Appleそれぞれのオーディオ、そして心の中で回数多くプレイされたトップ13をリストアップいたします。

“オキテ破り”の3組同時No.1、さすがにもう変わっている筈だったのですが……。リサ・ハニガンは、そもそものヘヴィ・ローテイション。アデルは、来る2月12日の賞レース絡みから。マドンナは、スーパーボウルXLVIのステキなハーフタイム・ショウを祝し(といっても、”Masterpiece”そのものを歌ったわけじゃありませんが)。結果甲乙付け難し、と。

そのかわり、初登場が5曲もあります。

“Princess Of China”は、コールドプレイ’11年リリースの5thアルバム”Mylo Xyloto”の1曲。クリス・マーティンは、初めからリアーナを頭に思い浮かべながら曲を書いていたそうで。正に望みがかなった、コラボレイション。あまつさえ、グラミー授賞式の大舞台でいっしょに歌えるという、とてつもないオマケまでついてしまいました。シガー・ロス2005年の”Takk…”のサンプリング音を交え、R&B、そしてオルタナティヴ・ヒップホップ的要素も漂うエレクトロポップ・ロックが心地良く繰りひろげられます。ゲストの功で、少しエキゾティックでセクシャルなフィーリングも醸し出し、いつものあのモノトーンぶりが薄らいでいるのがなお良し。

ボン・イヴェールは、曲が変わりましたが、やはりそのヒット作”Bon Iver”の冒頭曲。彼ならではのゆったりとしたファルセット・ヴォーカル、一見穏やかなイントロダクションからふつうにフォーキッシュなタッチのロックかとゆだんしていると、昂るマーチ風リズムと共にどんどんエクセントリックに。なんとなくどきどきさせられますね。

トップ10バブリングアンダー3曲も、それぞれすべて’11年リリースのアルバムの収録曲からのエントリーとなります。

“Calle 7″は、1951年4月29日、アマゾン河流域マナウス生まれのリオ育ち、ブラジルのジャズ/ボサノヴァ系男性シンガー・ソングライター&マルチ・ミュージシャン、ヴィニシウス・カントゥアリアが、1951年3月18日、米バルティモア生まれのジャズ・フュージョン系ギタリスト、ビル・フリゼールと共につくったアルバム”Lágrimas Mexicanas”の1曲。”Mi Declaracion”に次ぐエントリーとなりました。ギターを核とするエレガントなブラジリアン・ジャズ・クロスオーヴァー・ミュージックにふんわりと交わるやさしい声にほっとします。

“Dirty Chateau”は、1947年3月15日、米ロスアンジェルス生まれのギタリスト&シンガー・ソングライターにして、映画音楽制作の他さまざまなプロジェクトのプロデュースもつとめるライ・クーダーのソロ14thスタジオ・アルバム”Pull Up Some Dust And Sit Down”の1曲。ロックに止まらず、世界的なギターのルーツを旅し、古き佳き伝統的音楽の水先案内人となっている彼、2000年代後半降ってわいた経済的危機と昔のプロテスト・ソングにインスパイアされてつくったという本作品も、音楽面は米伝統大衆音楽のブルーズ、フォーク、ラグタイム、カントリー、ロック、そしてメキシコ北部伝統音楽ノルテーニョなどが交わったものになっています。んでもってその中で特に美しいなァ……とうっとりしてしまったのがこの曲。ジーザス・ガズマンなどによる弦のうるわしさとあいまって、ドラムスを叩く倅ヨアヒムの妻ジュリエットのバックグラウンド・ヴォーカルもまた良い味つけとなっているよう。

“Elegia”は、我がV13常連株のジャズ・ピアニスト、1970年8月23日フロリダ生まれのブラッド・メルドーが、ニューヨークのクラシック/ジャズ両刀遣いコンポーザー/アレンジャーのパトリック・ジンマーリの作編曲(ただし彼自身の自作曲は半分弱)&プロデュースの下、1968年5月1日ニューヨーク生まれのジャズ系中堅男性ピアニスト、ケヴィン・ヘイズとコラボレイションを果たしたピアノ・デュオ作”Modern Music”の1曲。ジメリならぬヘイズのつくった曲ですね。ちょっぴりせつなく、ちょっぴり胸高鳴り、ちょっぴり狂おしく、しなやかなタッチのミステリアスなしらべにほんろうされます。

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