Viewpoint : BRIT Awards 2012
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昨年行われた第31回BRITアウォーズの授賞式で”Someone Like You”を歌い、全大英国民を泣かせたといわれたのが、アデルでした。そして、そのときから2011年の快進撃が始まったのです。
というわけで、賞レースがアデル1色になることは避けられません。
それゆえまァ、お賑やかしみたいになってしまうのは否めませんが、そのほかのなじみの薄い注目株についてちょっと。
Ed Sheeran
エドワード・クリストファー・”エド”・シーラン。米音楽シーンで騒がれていないため、我が国にもなかなか伝わってきませんが、英音楽シーン’11年のブライテスト・ホープの1人ですね。アイリッシュの血を50%引く、1991年2月17日、英北部のウェスト・ヨークシャー・ハリファクス生まれの20歳鬼才青年。フォーキッシュなロックをベースに、ヒップホップもイケル、変り種シンガー・ソングライターとして知られています。’05年、ティーンズ半ばにしてもうレコーディングを始め、いまに至るまでライヴも含め11作のEPをつくっていますが、’11年にリリースされたシングル”The A Team”が英トップ3ヒット、そしてデビュー・アルバム”+”が英No.1に輝くベストセラー(英国内売上約80万)となり、ブレイクアウトを果たしています。歳だけみるといかにもYouTubeとかで火がついたぽっと出のスターの様にもみえますが、活動歴もそれなりに長し。’09年は、1年で312回のライヴをこなしたという武勇伝すらあったりします。
青く、されど薄っぺらではなく。すがすがしいとまではいえませんが、ギターで潔く語る歌に芯を感じさせられます。わりと、シャイ?
そしてもうひとり。
Emeli Sandé
アデル・エミリー・サンデイ。音楽評論壇で今回第1位と認められ、高い将来性が窺われる、1987年か’88年、スコットランド・アバーディーンシャー・アルフォード生まれのスコティッシュ・ソウル/ヒップホップ系俊英女性シンガー・ソングライター、”もうひとりのアデル”ですね。歌もさることながら、スーザン・ボイル、レオナ・ルイス、シェリル・コール、そしてタイニー・テンパー等多数のアーティストに曲を書き下ろしたソングライターとしてもよく知られています。’09年、チップマンクの”Diamond Rings”にフィーチャー、英トップ10ヒット(6位)を果たした後、翌’10年もワイリーの”Never Be Your Woman”で再び英トップ10ヒット(8位)、さらに’11年にプロフェッサー・グリーンの”Read All About It”でとうとう初の英No.1ヒットと、ヒップホップ/エレクトロ系のダンス曲のフィーチャリング・ヴォーカリストとして、コンスタントにヒットを出してきましたが、’11年、自ら英No.1に迫る(2位)ヒット”Heaven”を飛ばしています。
作る曲が美しいですね。穏やかにしてドラマティックでもあるし。優しくて、けれどソウルフル、ゆるやかに舞うハイトーン・ヴォーカルに魅せられます。なんとなく華がないのが惜しいですが。
