2011 V13

2011 V13 -2-

The Shrine / An Argument /// FLEET FOXES

1986年3月30日シアトル生まれのシンガー・ソングライター&ギタリストのロビン・ペックノールドが、2006年、ギタリストのスカイラー・シェルセットと共につくった米国の新鋭6人組ロック・バンド。現メンバー6人の内5人までが髭面男というむさくるしいルックスと似つかわしくない、さわやかなサウンドが心をしっかりとらえます。コーラス・ハーモニーが美しくしなやか、シアトルという土地柄ゆえか、米国人らしからぬ、バロック・スタイルの叙情的な英国系フォーク・ロック。のんびりとしてのどかな点は似つかわしくもあるんですけどね。”The Shrine / An Argument”は、2011年リリースの2ndアルバム”Helplessness Blues”の1曲。8分以上もある組曲風大作で、それゆえほかの楽曲を回数で上回るには構成上不利だったのですが、”Montezuma”、そして”Sim Sala Bim”を凌ぐプレイ数となりました。牧歌的な流れから、ドラマティックに。フォーキッシュ、プログレッシヴ、クラシカルな音楽性がサイケデリックに交わったマニアックなタッチで、”ザッパ”風感性も見え隠れ。弦のうるわしい響が心をゆらします。

As You Turn Away / LADY ANTEBELLUM

’11年リリースの3rdアルバム”Own The Night”の1曲。それにしても、これほどまで男と女のヴォーカル・コンビネイションがしっくりハマッているのも珍しいのでは。交わりにほんのり愛を感じさせられます。

My Heart Is Broken / EVANESCENCE

’11年リリースの3rdアルバム”Evanescence”の1曲。流れるようなピアノにのっかったエレガントなゴスメタルにフェミニンな歌がスカッと決まっています。

Hear My Call / JILL SCOTT

1972年4月4日、ソウルのメッカの一つ、フィラデルフィア生、グラミー賞に輝くR&Bとジャズのクロスオーヴァー系黒人女性シンガー・ソングライター、2011年リリースの4thスタジオ・アルバム”The Light Of The Sun”の1曲。寄せてはかえす波の如く、穏やかにくりかえす暗示的なピアノとストリングスを伴い、せつせつと紡ぐハイトーン・ヴォーカルが心の襞をとらえます。

It May Not Always Be So / ANNE SOFIE VON OTTER & BRAD MEHLDAU

1970年8月23日ジャクソンヴィル生まれの米尖鋭ジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーが、1955年5月9日ストックホルム生まれのスウェーデン人メゾソプラノ・オペラ・ソロイスト、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターと共につくった異色作”Love Songs”。”愛”をテーマに、米女性詩人サラ・ティーズデールの詩などを基にしたオリジナルと、シャンソン曲中心にビートルズにまで至る仏、米、英、スウェーデン等のポピュラー楽曲集でかたちづくられた、2010年リリースの2部構成アルバムからの1曲ですね。ロマンティックな米自由詩人E・E・カミングスの詩をベースにつくられた曲。一音一音優美に紡がれるピアノと、ひらひらと宙を舞う蝶の如くたおやかなヴォーカルにより、しんなりとした美しさをもった愛の歌がしっとり綴られています。

Broken Record / KATY B

1989年5月8日、南ロンドンのペッカム生まれの美少女R&B/ダブステップ/ガラージ系シンガー・ソングライター、ケイティー・B。2011年のデビュー・アルバム”On A Mission”からの第3弾シングル曲。 ’10年の出世作の一つ”Perfect Stranger”(BBC RADIO 1のストリングス入りライヴ・ヴァージョンがスゴイ!)のMagnetic Manならぬ、デビュー・アルバム”On A Mission”の基本的なめんどうをみたGeeneusとコラボレイターの1人DJ Zincがプロデュースしています。ポップな2ステップ系エレクトロ・ダンス曲。ホントに愛らしいんですよね、声が。”Broken Record”のリフレインは癖になります。

Over You / RAPHAEL SAADIQ

1966年5月14日、米カリフォルニア生、トニー・トニー・トニーで1990年代初めトップ・スターダムへのしあがったマルチ・ミュージシャン&プロデューサー、ラファエル・サディーク、2011年の最新作”Stone Rollin'”の1曲。古いタッチのR&Bをベースにしつつも、今の都会的感覚をまぶしたファンキーなロックンソウルが、オトコの哀感交え、クールに決まっています。

Crystalline / BJÖRK

1965年11月21日、アイスランド・レイキャヴィク生まれの世界的歌姫による、2011年リリースのメジャー7thアルバム”Biophilia”からのシングル曲。”Biophilia”は、歌詞・楽譜・星図などをベースとしたアート、ゲーム、カラオケセット等が収録曲それぞれにフィーチャー、iPhoneなどのアプリケイションとしてつくられ、そちらのほうの楽しみもあり。いつもながら、エレクトロニックでありながら、伝統的音楽を踏まえてもいる神秘的なロックが、正に”クリスタル”なハイトーン・ヴォーカルで紡がれています。

Haunted / TAYLOR SWIFT

2010年リリースの3rdスタジオ・アルバム”Speak Now”の曲。もちろんその収録曲は、同年秋からひところ聴きまくった曲ばかりです。”Back To December”にいたってはいち早く極私的なNo.1になってもいたりして。それが’11年の賞レースの流れから蘇ってしまいました。それにしても、1989年12月13日、ペンシルヴェニア生まれのうら若きポップ・カントリー・スターの美少女は、正に今が旬! 愛らしい声で、素の愛を歌い、愛されています。

Tragedy / CHRISTINA PERRI

2011年リリースのデビュー・アルバム”Lovestrong”の1曲。少しエスニックな面をもっている曲ですね。悲哀感あふれるその歌が甘く情緒的に紡がれています。ヴァイオリン、ヴィオラ、マンドリンとピアノのドラマティックな交わりがたまりません。

Sor Maria / MANÁ

1978年結成、メキシコのバンドのマナによる、いつもながらポップなラテン・ロックが決まっています。”Sor Maria”は、2011年リリースの8thアルバム”Drama Y Luz”の1曲。シングル・カットはしていません。ぐっと深くたゆたう哀愁感が心に染み入ります。

Lovesong / ADELE

ベストセラー”21″の1曲。英尖鋭ヴェテラン・ロック・バンド、ザ・キュアー、1989年のヒットのカヴァーですが、まるでオリジナルのよう。エモーショナルなギター、ソウルフルなキーボード、スリリングなストリングスに彩られた音にのっかって、しみじみと愛の歌を紡ぎます。

Sotri Ego Iz Memory / VIKA DAJNEKO

ロシアの妙齢美人歌姫ヴィカ(ヴィクトーリヤ・ダイネーコ)のニュー・ヒット。オリンピックのゴールドメダリストでフィギュアスケーターのアレクセイ・ヤグディンとデュエット・プラスアルファ♡したことでも知られています。うるわしい本格的スローバラッドをたおやかな声でせつせつと……。胸の奥に迫ります。

<つづく>

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